これは、ある大学生が、都会の大学に合格し、春から都会で一人暮らしを始めだした時の話である
昨日からワクワクが止まらなくて自分の部屋で1人パーティー開いちゃって叫び過ぎちゃって吐いちゃったんだけどめんどくさいからそのまま家出てきちゃった!
お父さんとお母さんがこの前家に行って、必要最低限のものは、置いてくれてるって行ってたから、安心して暮らせそうだわ
美波
すいませーん

美波
大家さ

美波
まぁ、歯磨きしてないからいっか!

美波
よーし部屋先に行こ部屋行こー

美波
えーここは、山田さん

美波
違うね

美波
ここは、近藤さん

美波
ここも違うね

美波
えっと美波

美波
あっここが私の家ね

美波
おー

美波
さすが私のお父さんとお母さん

美波
私が本好きなのわかってこんなにたくさんの本用意してくれて

美波
私は幸せ者

こうして美波は、たくさんの本に囲まれ、都会生活を、心から楽しんだ
そして、美波が都会生活を始めてから、一週間が経った頃のことだった
美波
ハハッこの本面白すぎー

美波
三匹の子豚最後、狼に食べられちゃうとか

美波
ふふっ

美波
ふーそろそろ寝るか

美波
ん?この穴なんだろう?

美波
あれ?こんな穴あったっけ?

美波
んー暗くてよく見えないけど

美波
あっなんか隣の部屋に続いてる

美波
なんでこんなに真っ赤なんだろう

美波
赤色の壁紙なんて、変わった趣味してる人いるんだねー

美波
もっと部屋の整理したらいいのに

美波
まぁいっか

美波
明日も朝早いし

美波
今日はもう寝よーっと

美波
おやすみー

美波
お母さん大好き!

美波は、まだこの穴についてあまり気にしていなかった
美波
ふー今日も小学生との仮面ライダーごっこ疲れたなぁー

美波
次は、私が主役さしてもらおーっと

美波
よし、今日は、疲れたし、そろそろ寝よっーと

美波
あっそういえば

美波
やっぱり

美波
ずっと赤のままだなんでこんなに真っ赤なんだろう

美波
ていうか私がすみ始めて少し経つのにとなりの部屋で一つも物音しないし隣の人、何かあったのかな

美波
よし、大家さんのところへ行ってみよう

美波
こんばんはー

美波
大家さーん

美波
大家さーん!

美波
生きてますかぁー

大家さん
はーいなんだね

大家さん
こんなよなかに

大家さん
もう夜中の1時半じゃないかね

美波
あっどうもすいません起こしちゃって

大家さん
いやいや

大家さん
いいんだよ

大家さん
今度代わりにチュッパチャップス(飴)を100個くれ

大家さん
で、なんだね?

美波
え?あ、そうそう

美波
私の部屋の隣の人ってどんな人が住んでるんですか?

美波
この前私の部屋に穴があったんですけど

美波
ちょっと気になってのぞいてみたら、隣の部屋が見えたんです。

美波
よくのぞいてみると、部屋中真っ赤だったんですよ

美波
で、さっき思い出して、もう一回見てみたんですけど、部屋中赤色で染められていたんですよ

美波
しかも、よくよく考えてみたら、となりのへやからものおとがしたことがないんですよ

美波
それで私、隣の人に何かあったのかなって

大家さん
あーそうかいそうかい

大家さん
確かにわしもあの人は、最近見ておらんねー

大家さん
まぁでも十人十色じゃい

大家さん
この世の中にはいろんな趣味の人がおる

大家さん
たまたまあんたが帰ってくるときは、ぐっすり寝てるだけかもしれんしのー

大家さん
穴は今度わしが塞いどくわい

大家さん
気にすんなって

美波
ん、そうですよね

美波
私の考えすぎですよね

美波
大家さん、話しやすそうな人で、良かったです

大家さん
いやいやこっちこそ

大家さん
若い者がきて、賑やかになって嬉しいわい

大家さん
ほぉっほぉっほぉっ

美波
じゃ、私はもうそろそろ帰りますね

大家さん
はいよ

大家さん
またいつでもきてね

大家さん

大家さん

大家さん
あっそういやなんか

大家さん
あんたの隣の部屋の人は、

大家さん
病気で目が赤い人じゃったわい

大家さん
いやー今思い出したわい

大家さん
わしも歳じゃのー

大家さん
ほぉっほぉっほぉっ

美波

美波
イヤーーーーーーーーーーーーーー
