零乃(あまの)
雨凄いね〜
冬乃(ふゆの)
そうだね
千冬
だな
千冬
零乃今日誕生日だよな
冬乃(ふゆの)
そうだった!
零乃(あまの)
よく覚えてるね〜
零乃(あまの)
どっか食べに行く?
冬乃(ふゆの)
行く。カフェ
千冬
即答じゃん
零乃(あまの)
オシャレな店選ぶようになったね
千冬
だな、昔は〜
冬乃(ふゆの)
うるさーーーい
零乃(あまの)
ふふっ
千冬
ははっww
零乃(あまの)
最近中学はどう?
冬乃(ふゆの)
え〜
零乃(あまの)
〜〜
千冬
〜!
冬乃(ふゆの)
〜〜〜!!
零乃(あまの)
〜?
冬乃(ふゆの)
ーーー!
千冬
〜!?
騒がしい街中
そんな街に、被害が訪れる
バンッ
耳が割れるような音と共に、痛みを感じる
そして力が入らなくなる
冬乃(ふゆの)
お……あ…さ…!
千冬
……の!
目線に黒色の雲が見える
あぁ、倒れているのか
冬乃と千冬が呼んでいる
懐かしいな…
この世界に来た時も、こんな感じだったっけ
最後の力を振り絞り、言葉を発する
千冬
おい!死ぬなよ!折角の誕生日…!
冬乃(ふゆの)
お母さん!!
零乃(あまの)
ひ…とりじゃ…ない…から…
冬乃(ふゆの)
…うん…っ
零乃(あまの)
私…が…君を…守る…から
千冬
もう喋るな!
そんな声を無視する
零乃(あまの)
あな…たの笑…う顔…が見た…いと…思うから…
冬乃(ふゆの)
うん…っ…
千冬
居な…くなんな…よ…!
油断してたな…
話してたのに…
まだ…あいつは生きてる…
ごめんね…頼りない人で
視界が暗くなってくる
周りの声も…だんだん遠く
最後に聞こえた声は…千冬だったかな
千冬
必ず迎えに行くから!
千冬
見つけ出すから!
ははっ私の夫は漫画みたいな事言ってる
少女漫画の見すぎだって
…そんな声も出せなかった
最後に…お礼言いたかったな…
本当に…死ぬんだな…
この世界に来た時と同じように
眩しい光が差し込む
マイキー
…は…?
ドラケン
あ?
三ツ谷
は…?
一虎
…え?
場地
…
エマ
…うそ…
武道
は?
ひな
あま…の
マイキー
…もう一回言ってみろ
千冬
…零乃が…亡くなり…ました
三ツ谷
…誰だ
千冬
…
場地
…稀咲だろ…
ドラケン
…そうか
一虎
まだ…生きてんのかよ…?
武道
最近連絡が取れなかったのも…
エマ
うぁ…零乃ぉ……
ひな
零乃…ちゃ…ん、…ぅ
冬乃(ふゆの)
…スゥー
冬乃(ふゆの)
一人じゃないから
千冬
!
冬乃(ふゆの)
私が君を守るから
冬乃(ふゆの)
あなたの笑う顔が見たいと思うから
冬乃(ふゆの)
時がなだめてく
冬乃(ふゆの)
痛みと共に流れてく
冬乃(ふゆの)
日の光がやさしく照らしてくれる
千冬
それ…
マイキー
何か関係あるのか…?
千冬
…零乃の死ぬ前に…言った…曲です
ドラケン
…っ
次回 ここは…?