Prolog 『ほんとに有能ですね』 『失敗したところなんて… 見たことないです』 『流石ですね』
あぁ…またこの言葉だ。 何回言えば気が済むんだ。 …もう…やめてくれ。
こんなことを毎回言われて 失敗したら噂になって どれだけ小さいミスでも どれだけどうでもよくても。
必ず噂になる
もう…うんざりや
初めて見た景色だった。 流石、軍事大国だけあって城壁がでかくて城も立派だ。
初めてあったわけではなかったが総統様と話すのは緊張する…… ただ…嬉しそうにしてくれていてよかった
…風でマフラーがなびく
しばらくして幹部全員が総統室に集まってきた。
グルッペン
トントン
書記長……。 それは、この国にとってとても大切な地位だ。 前までは他の人がつとめていたらしいが、急に音信不通になったらしい。
グルッペン
ゾム
ゾムと呼ばれたその人は俺に向かって笑顔で言ってきた もちろん、俺も笑顔で返事をした。
トントン
ゾム
トントン
と、笑うとこちらをやけに見てくる人がいた。 藍色の髪をしていて片方が見えておらず、タバコを咥えたまんまぽかんとしていた。
見たことある。 いや、知ってる…思い出したくもない奴だ。
………たす……け…て。
あの震えた声は…もう聞きたくなかった。
鬱先生
トントン
名前を呼ばれて少し同様したように振り返る その声はやっぱり、俺が知っているやつで…
グルッペン
トントン
鬱先生
トントン
会いたくはなかった。
でも…すごく会いたかった。 会ってまた…ちゃんと…今度こそ…
ちゃんと…守りたかった。
コメント
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こっちはちょくちょく更新してきます(まだすべて書ききれてない。) 大先生視点は、毎日投稿します多分