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てく
770
伊予柑
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#カラピチ
ち き ん 🍗
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Ria_cha
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ヒロ
うり
るな
シヴァ
のあ
もふ
なおきり
どぬく
ゆあん
えと
綺麗だなぁ
ただ、夜陰に光を灯し 人々に感動を与える
その時間は、決して長いものでは ないけれど
たった一瞬だけでも、人を、暗がりを 照らせる
多種多様な彩で満ちた煌びやかな華に
魅せられてしまう
徒花の儚さを、その火に感じる
しばらく見とれていると 隣で草を踏む音がした
ゆあん
えと
低く刈られた草の上に 既にあおちゃんが腰掛けていた
花火の音が、私の返事をかき消した
心臓に響く音
火薬の匂い
形を変える火の華
子供の愉しげな声
口内に残るたこ焼きの味
湿り気を帯びた草
横にいるあおちゃんの気配___
なんだかもう、なにもかもが
嫌になってきた
久しぶりの登校は やけに長く感じられた
石灰が混じり、白くなった校庭の砂が 弾く光が痛い
ゆあん
えと
ゆあん
えと
私は、精一杯に"笑う"をした
差し出された物は、私が店頭で 度々見つめていたキーホルダーだ
受け取ると、その場で鞄に付ける
あおちゃんは隣で顔をほころばせていた
じゃぱぱ
えと
ゆあん
じゃぱぱ
後ろからじゃっぴに飛びつかれた
驚きで心臓が止まるかと思った
動いているのを確認して 心底ホッとする
数刻あおちゃんがじゃっぴと 言い合いをしていたが
直ぐに笑いを含む、他愛ない会話へと かわった
のあ
ヒロ
あ、のあちゃん!おはよ!久しぶり
ヒロ、夏休みなにした?
ゆあん
ゆあんくん!!おはよう!久しぶりぃ
腕、まだ治らない?大丈夫なの?
久しぶり、ゆあんくん!夏休み長かったね
えと
…………
お変わりないようで
クラスメイトはあおちゃんの怪我を "私のせい"だと聞かされたらしい
メールで散々叩かれたからね
まぁ実際、"私のせい"ではあるから 仕方ないよね
キーンコーンカーンコーン
散らばっていた生徒が、ぞろぞろと 自分の席に戻っていく
私も席につく
その刹那、哀れみを含むあおちゃんの 目がこちらを向いているのが見え
苛立ちを覚えてしまった
今日は本当に体力の持たない一日だった
一番辛かったのは____
私が犯罪者であると知られていた事だ
今まで、辛うじて仲良くしてくれていた 人達まで離れていった
「隣町の男子を殴ったって聞いたよ」
「ごめん、もうあなたといられない」
「そんなことするとは思わなかった」
最後まで、自分を守ろうとした人もいた
「ごめんね、その、私は信じてるよ でもね、あの……ごめん!」
えと
訊いたって、分からない
誰に訊いているのかも、分からない
ただひたすらに、咽び泣く
あおちゃんの腕の怪我は、本当に "私のせい"だから、まだ我慢できた
でもこれは、冤罪だ
毎日毎日、一人になれば涙を流す
限界…なのかなぁ……
まだ、大丈夫
………え?
まだ、大丈夫、だよ
なにが……
みんながいる
みんな………
まだ、見捨てられた訳じゃ、ないでしょ
そのうち、見捨てられる
あなたが、一人になりたいだけ
あぁ、そうだよ…一人がいい
自分で一人になりたい?
みんなに見捨てられて一人になりたい?
………
一人は……嫌だよ…………
……来ない
大丈夫……かな…?
あっ……!
えと
ゆあん
えと
静寂の夕焼けが、陰を長く、長く伸ばす
共に黙って帰る
でも、俺は____
俺には、まだ____
ゆあん
えと
ゆあん
ゆあん
ゆあん
言え……大丈夫
ゆあん
ゆあん
ゆあん
ゆあん
ゆあん
ゆあん
ゆあん
……言えた
ずっと、言っていなかった
過去を知って、助けようとするばかりで
手を差し伸べる事を、もっとちゃんと
しておけばよかった
えと
ゆあん
えと
えと
ゆあん
えとに、辛い思いをさせた
だけなんだろうな………
だってえとが、"笑う"から
俺、知ってるよ
作り笑いだってこと
ちゃんと笑えて、いないこと
ゆあん
えと
歩く
逃げてしまいたい
逃げるなんて、絶対に駄目だ…
残暑が身体を蝕み えとの"笑う"顔が心を蝕む
俺は、えとの"笑う"ところを
見たくない
えと
ゆあん
えと
ゆあん
えと
明日なんて来なければ
明日をみたい
逃げ出したい
ここに居たい
死にたい
生きたい
コメント
1件
ああ、もう…これ読んでて胸がぎゅってなったわ。えとの内面がすごくリアルで、「死にたい」「生きたい」が同時に出てくるところとか、読んでるこっちまで息苦しくなった。あおちゃんが「作り笑いだってこと、ちゃんと笑えて、いないこと」って気づいてる描写、めっちゃ刺さる。それでも手を差し伸べようとしてるのが伝わってきて、泣きそうになった。冤罪の部分も辛かったけど、最後にえとが「一人は嫌だ」って思えたところに、ほんの少し希望を感じたよ。続き気になる…!