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今日、僕は花様高校に転校してきた。 新しい制服、慣れない校舎。
友達ができるか不安で、朝からずっと心臓の音がうるさかったけど...意外なことに、その不安はすぐに消えた。
Nam
そう言って笑いかけてくれたのは、隣の席のキム・ナムジュン。
僕たちは初対面とは思えないくらい意気投合して、お互いにあだ名で呼び合う仲になった。
Hobi
授業終わりのチャイムが鳴り、僕とナムジュナは賑やかな廊下を歩いていた。
すれ違う生徒たちはみんな楽しそうで、僕も少しずつこの学校に馴染めそうな気がしていた。
その時だった。
数人の生徒とすれ違った瞬間、ふわりと、少し冷たくて清潔な香水の匂いが鼻をくすぐった。
三年の先輩達だろうか。大人びた雰囲気のグループが通り過ぎていく。
僕とナムジュナは特に気にせず歩き続けようとしたけれど、
...トントン
後ろから、僕の右肩を軽く叩かれた。 振り返ると、さっきすれ違ったばかりの先輩が一人、そこに立っていた。
色素の薄い綺麗な肌と、少し眠たそうな、でも鋭い三日月のような瞳。
Hobi
Nam
ナムジュナを先に行かせ、僕はその先輩に向き直った。
何だろう。忘れ物? それとも、転校生の僕に何か注意でもあるのかな...
Hobi
恐る恐る聞くと、先輩はポケットに手を突っ込んだまま、予想外すぎる言葉を口にした。
??
Hobi
心臓が跳ねた。
あまりに直球で、淡々としたその声に、頭が真っ白になる。
鏡を見ていないけど、自分の顔がどんどん赤くなっていくのがわかった。
Hobi
消え入るような声でお礼を言う。
逃げるようにナムジュナの所へ行こうと一歩踏み出した瞬間、また呼び止められた。
??
その先輩は、冷たそうな見た目に反して、少し困ったように優しく笑った。
悪い人には見えない…というか、気づけば僕は、その不思議な魅力に引き込まれるように、自分の名前を伝え、連絡先を交換していた。
??
先輩はスマホに表示された僕の名前を一度だけ愛おしそうに眺めると、"じゃあ" とだけ言って、風のように去っていった。
ただ名前と連絡先を知りたかっただけ、みたいだ。
僕はしばらくその場に立ち尽くしていたけれど、ハッとしてナムジュナの待つ食堂へ走り出した。
(転校初日から、なんだか……とんでもないことが起きちゃったかも)
これから始まる僕の高校生活。
スマホの中に増えた、まだ "名前も知らない先輩" のID。
それが、僕の運命を大きく変えることになるなんて、この時の僕はまだ知る由もなかった。
友達ができた喜びと、 名前も知らない先輩に呼び止められた、あの数秒間の熱。 僕のスマホに刻まれた、知らない文字。 今日から始まる僕の毎日は、 想像していたよりもずっと、騒がしくなりそうです。