俺たちは嘘の記憶で生きる

らんの心の声

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ん…あれ……ここは…

声が出せない、

なんだここ、真っ暗闇､､､

とりあえず歩いてみるか

なんだか、変な感覚

しばらく歩いてるんだろうけど、全く疲れない

それより、頭がだんだんふわふわして来たような…

…だめだ、これ以上、踏み込んでは…

『うわー！！ストップストップ！！』

『流石にダメ！！』

『いくら思い出して欲しいとは言えここまで深い所に来たら戻れなくなっちゃうよ！』

え、なに………

『あー……、』

『簡単に言うと、ここは……君、の記憶の世界だよ』

『これ以上先に進むと君、は今までの記憶を見る事ができる』

『でもそれはやめた方がいい』

『頭がふわふわして来たでしょ？』

『それが何よりの証拠』

『本能がこの先の“モノたち”を思い出すことを拒否してるんだ』

『でもそれは君の本当の意思じゃない』

何を言ってるんだ…？？

『つまり、この先の記憶は君が絶ｯｯｯ対に思いださなきゃいけない記憶だから、』

『本能に逆らってまで思い出してくれってこと』

……よく分かんないんだけど、その記憶ってそんなn

『は？』

『記憶を無くしたってもそれだけは言うなよ』

『あんな贅沢な思い出、脳に入ってるだけで物凄く幸せ者だと言うことを忘れるな』

……はい

『んで、流石にノーヒントはキツイだろうから一つだけヒントね』

『再び六人が集結する時、運命は再び動き出す＿＿＿』

なんだ今の夢…

そして最後のあの言葉…

六人って……

誰の事なんだよ……

なんだ、なんなんだ……

俺の、忘れてる記憶…？

そんなもの、ないｯは…ず……

うわ、ほんとに本能が拒否してるみたい

ｯそれより、あの最後の言葉…どう言うこと？

運命が再び動き出すって…まるで今が止まっているかのように

……とりあえず、俺の知らない六人を探すところからかな？

その六人が集まれば、運命が動くんだから記憶も思い出せるはず……（？）

でも心当たりも何も無いし、

…あ、勘だけどあの入学初日の時に違和感を感じたあの五人…は？

「六人」は、俺も入れて「六人」、だよね？

それに、初対面の人に違和感なんて感じる事ないし、ね！！

だとすれば…

この三人は確定……なんだけど後ろにもなんかそっくりさんが見えるなぁ

…ほんとに、俺は何か重要な事を忘れてるのか？

ズキｯ

分かったよ、絶対に記憶を取り戻す