テラーノベル

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テラーノベル(Teller Novel)

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うへぇ、

ここひさしいぃぃ

ぶりっ

えっと、

始まり始まり~

Kurokawa.I

理解はしなくていい

Kurokawa.I

ただ, オマエが

Kurokawa.I

オマエの純粋すぎる孤独が

Kurokawa.I

天竺を作るには必要 .

Sanzu.H

ソレ, がオレを拐った理由 ?

Kurokawa.I

そんなモンだ

つ, 着きました !!

Kurokawa.I

御苦労

いえいえ ッ

Sanzu.H

…………

Kurokawa.I

三途

Sanzu.H

え , あ …はぃ

ずっと窓の方を向いて

何も読み取れないような顔で

窓の外の景色か

はたまた , 窓に反射する自らの顔か

を , 眺め続けている

Kurokawa.I

着いたぞ

Sanzu.H

ッ すみません

Sanzu.H

ぼぅっとしてて

どこか怯えるような

そんな態度

Kurokawa.I

……着いてこい

そういい , すぐ離れて行きそうなコイツの

まだ , 空白の手首を掴む

Sanzu.H

…ぁ

どうして , ここまで美しい孤独を

作れるんだろうな

Kurokawa.I

笑 ((ふ わ ッ

気づけば

今までした事がないくらいふわっとした

優しい笑顔をコイツに向けていた

Sanzu.H

……笑

返ってくるのはぎこちない

色々なものが詰まって

固まってしまったような

偽りの笑顔だった

Sanzu.H

……

コツコツと 3人分のあし音が広く響いている

今、拐われている。

そんな自覚をもてていないまま

よく知らない場所を歩く

普通なら怖い事

でも、なんでだろうな

梵天の廊下より暖かくて

幹部と歩くより息がしやすくて

踏みしめる足の地面へ触れる感触が気持ち良くて

すごく , どこか居心地のいい場所だ

Kurokawa.I

ーーーーー

ーー .

イザナとその部下らしき人が

オレを抜いて話していても

その内容を聞き取れなくても

誰とも話さず , ただ後を追ってるだけでも

あんなに , あんなに苦しい存在だったイザナが

安心する

Kurokawa.I

三途

Sanzu.H

はい

気づけば , 部下はいなくなっていた

Kurokawa.I

オマエは何もしなくていい

Sanzu.H

え ?

Kurokawa.I

まだ。ってだけだ

やっぱりここでも要らないのか。

そう , 思いかけてしまった

Kurokawa.I

申し訳ないことを言う

Sanzu.H

申し訳ない , こと ?

Kurokawa.I

オマエはまだ壊れていない

Sanzu.H

そうですね .

Sanzu.H

こんなことで壊れちゃ

どれだけ壊れそうでも

Sanzu.H

この世界でオレなんかが
生きていけるわけないですから

壊れたくても

Sanzu.H

だから ,

Sanzu.H

当たり前です . ((笑

壊れることをオレを必要としない回りが許してくれないから

Kurokawa.I

そうか ,

そういい , 少し悲しそうな顔をした気がした

Kurokawa.I

オマエにはして貰いたいこと

Kurokawa.I

オマエにしなければならないこと

Kurokawa.I

が , 幾つかある

Sanzu.H

分かりました .

Kurokawa.I

まず , 今の状態の天竺を

Kurokawa.I

見てもらう

Sanzu.H

はい .

オレはもう , コイツ

黒川イザナに憎しみも何も抱いてない

ただ , オレを壊してくれるかもしれない

そんな希望の念だけを抱いている

裏切られるとも知らずに

オレはまた

信じてしまった

イザナがオレを連れて訪れたのは

平屋だと思っていた建物の地下深くだった

Kurokawa.I

今から , メンバーをここに呼ぶ

Sanzu.H

わかりました

Kurokawa.I

……驚くなよ

Sanzu.H

……意味深ですね .

Kurokawa.I

まぁな .

そういいイザナは更に奥の部屋へと進んだ

そこからは , 複数の人間がはなす声が聞こえた

Kurokawa.I

じゃあ

Kurokawa.I

紹介する

Haitani Ran (

やっほ ~ 三途 .

Haitani Rindo(

お久 ~

Haitani Rindo(

え , 真っピンクじゃん

Haitani Rindo(

白髪(ハクハツ)だったのに

Kakuchou . (

無駄な話はまだするな

Kakuchou . (

久しぶりだな ! 三途

Sanzu.H

…… ッ ?

Kurokawa.I

混乱するか

Sanzu.H

ぁぁ

なんでコイツらがいるのか

今日だって一応存在を読み込まれたはずなのに

なんで「ひさしぶり」などと言うのか

全く理解できなかった

一瞬で裏切られた

そう感じた

Sanzu.H

…… ッ"

Haitani Ran (

……なんか , 脅えてる ?

Haitani Rindo(

え , そんなことある ?

Haitani Ran (

さぁ ?

Kurokawa.I

三途

Sanzu.H

はい

Kurokawa.I

コイツらはな

Kurokawa.I

まぁ 言えば ,
クローンのようなもの

次元を超越したような事

でも , それを嘘だ

とは言えなかった

Sanzu.H

?

Kurokawa.I

オマエ , オレに梵天で会った時

Kurokawa.I

最終的にどう思った ?

Sanzu.H

生まれ変わりか

Sanzu.H

転生か

Sanzu.H

どっちか , なんだろう

Sanzu.H

Sanzu.H

おもっ た ……

Kurokawa.I

まぁ , そんなところだ

Kurokawa.I

オレはクローンだ

Kurokawa.I

本物のイザナじゃない

Sanzu.H

……

確かにそうだよな

死んだやつが生き返るなんてない

クローンだって夢のようなものだが

Kurokawa.I

オレらはそのとき死んだ
気持ちで形作られてる

Sanzu.H

死んだ気持ち ?

Kurokawa.I

日本の闇を牛耳りたい

Haitani Ran (

悪で支配したい

Haitani Rindo(

悪で繋がりたい

Kakuchou . (

2人の国を作りたい

Sanzu.H

……

急に喋りだしたクローン達は

全部 , 天竺の時全員が言っていたことで

本当なんだと実感させられた

本音かどうかは別。

オレ以外有能な機械だから

Sanzu.H

そうか

無能だから

上手く理解出来なかったのかもしれない

馬鹿だから

それ以外の言葉が見つからなかったのかも知れない

もう廃棄物だから

考えることも億劫だったのかも知れない

俺の心はどこか静かで

嵐の前のようだった

Kurokawa.I

… , 三途

Sanzu.H

はい ?

Kurokawa.I

気を抜きすぎだ

Sanzu.H

…すみません

Haitani Ran (

…三途気づいてない ?

Sanzu.H

気づ…… ッ

Haitani Rindo(

あ , 多分気配に気づいた

Kakuchou . (

やっとだな!

やはり無能だったのかも知れない

やはり馬鹿だったのかも知れない

やっぱり

忘れられなかったのかも知れない

オレの中の

廃棄物に出来なかった

オレは振り返った

懐かしい , 気配がしたから

Sanzu.H

……ぁ ッ

Mutou Y .

…少し鈍ったんじゃないか ?

Sanzu.H

…すみません

懐かしい

ただ

懐かしくて

懐かしくて

懐かしい

ふと、オレの頬は暖かくなった

Haitani Ran (

わぁ〜

Haitani Rindo(

おぉ ,

Kakuchou . (

仲良いな !

Kurokawa.I

ふ , 笑

Sanzu.H

……

Mutou Y .

また , 無茶してるな ?

あぁ

こんな温かさを

オレみたいなやつが感じていいのだろうか

この , 大好きな手の温もりを

この , 大好きな優しい声を

オレみたいなやつが全身で

間近で

感じていいのだろうか

もし

これが

罠だったとしても

ただの道具として置かれるだけだとしても

オレは

それでいい

Sanzu.H

…… ツ "

Haitani Ran (

も〜三途ってばかわいー

Haitani Rindo(

やっぱ , オレの発案した
ムーチョの登場の仕方
大正解だったな

Mutou Y .

撫)) ……笑

Kurokawa.I

オマエら .

Kurokawa.I

1回退散

Kurokawa.I

ここでいい

Kurokawa.I

2人にするぞ

Haitani Ran (

大将ってばイケメーン

Haitani Rindo(

イケメーン

Kakuchou . (

ムーチョ , あとから会議室な

Mutou Y .

あぁ

沢山押し殺した

もういいよな

我慢できたよな

甘ったれていいのか ?

これが夢じゃないのなら

今だけ

泣きじゃくりたい

Sanzu.H

あ" あ" ぁ" ぁ" . . . ッ

裏切ってしまってごめんなさい

Mutou Y .

先に裏切ったのはオレだ

Sanzu.H

─"─"─"─"─"ぁ ゙───"…

殺してしまってごめんなさい

Mutou Y .

構わない

Mutou Y .

殺してくれたおかげで

Mutou Y .

クローンになった今でも

Mutou Y .

どこか吹っ切れてオマエと
接せれている

Sanzu.H

━━━━━━━" … ッ

オレ , やっぱアンタが好きです

アンタについて行きたい

隊長について行きたい

オレの居場所は隊長がいい

夢でいい

だから

その間は

隊長になってください

Mutou Y .

三途

Sanzu.H

は …ぃ"

Mutou Y .

着いてきてくれるか ?

Sanzu.H

勿論です

この時

この場には

2人は白と黒の勾玉を背負い

金と白の髪を仄かな風になびかせていた

𝕤𝕖𝕖 𝕪𝕠𝕦𓂃🕊‎🩵

🫶 💬 +👤 ◀◁ 🙏

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1,201

コメント

8

ユーザー

うわまじか クローンだとは思いもしなかったわ やっぱはかは凄いなぁ✨ あんなこと言われたらムーチョのこと好きになるよ? そして普通に考えてはるちが可愛すぎる😍🤦‍♀️ ガチこの作品も好きすぎる‪🫰🏻💞 最近世界にバグ起きてるんじゃね?ってくらい暑いから体調に気をつけてね😉 次の作品も待ってるよーん🫶

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