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私はある日、“透明人間” を見た。
そもそも人間を見るのも初めてで、 気付けば興奮気味に話しかけていた。
アルバート
アルバート
……返事が帰ってこない。
人間とは言語が違うのだろうか? それとも聞こえなかった?
もう一度 話しかけてみよう。
アルバート
今度はそっと肩に触れてみる。
人間
彼は小さく悲鳴をあげた。 束の間の沈黙の後、小声で喋りかけてきた。
人間
人間
人間
アルバート
引き止める間もなく彼は人混みの中に溶けていった。
数日後……
私は夜景を撮りに、海を歩いていました。
人間
人間
アルバート
暗い口調のまま、口に出してしまった言葉を訂正しようとしたが、 あまり気に止めていない様子だった。
人間
人間
アルバート
人間
人間
少年のようなキラキラとした目でこちらをじっと見つめてくる。
アルバート
そういえば、服を着ている… 最初に会った時は裸だったような……
アルバート
アルバート
人間
アルバート
エドワード
アルバート
エドワード
エドワード
“何でも”と言われてつい、少し踏み込みたくなった。 街中で裸になっていても仕事だなんて…きっとろくなモノではない。
アルバート
エドワード
エドワード
彼はボソボソと独り言を言っていた。
エドワード
エドワード
エドワード
アルバート
“とてもそのようには見えない”と言いたげな私に 焦った口調で彼は言い返す。
エドワード
少し頬を膨らませながら怒る姿は子供らしく、思わず笑ってしまった。
アルバート
エドワード
アルバート
エドワード
更に頬を膨らませる彼はフグのようで可愛らしく、 見慣れない光景に笑いが止まらない。
アルバート
アルバート
エドワード
アルバート
エドワード
エドワード
アルバート
アルバート
彼は強引に私の手を引っ張り、事務所へ連れていきました。
今ではすっかり立場逆転、私が事務所の管理をしておりますがね。笑
今回は依頼のお話ではなく、 彼エドワードとの出会いをお話させて頂きました。
如何だったでしょうか?
アルバート
おっと…次の依頼が来ておりますので ここらで失礼いたしますね。
それでは皆様に幸あらん事を……