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アルバート
アルバート
必死に声を出そうとした。
どうやっても出ない。
誰かッ………
あの人を…助け………な……い…と………
アルバート
あと、少し……
あと少しで……声が………
・ ・ ・
アルバート
やっとの思いで出せた声は、 しん、と静まり返った部屋によく響いた。
エドワード
まだ居るはずのない彼は、椅子に腰掛け 珈琲を片手に書物を読んでいる。
エドワード
アルバート
エドワード
エドワード
アルバート
アルバート
彼は話し始めると止まらない性格だ。
周りが見えにくくなる。
コンコンコン
扉を叩く音がした。
女性
扉越しに、今にも泣きそうな女性の声がする。
アルバート
女性
丁寧に扉を開け、俯いたままの女性は どうやら依頼をしに来たようだった。
アルバート
女性
アルバート
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椅子に腰掛けたまま書類を片付けている彼に声をかけた。
声をかけられた彼はすっと席を立ち、 顔つきが変わる。 その瞬間がとても好きだ。
エドワード
エドワード
女性
女性
女性
女性
女性
女性
並々まで注がれていた感情が溢れ出して泣き出してしまったようだった。
アルバート
女性
〜数十分後〜
要約すると、 息子さんが友人の家に遊びに行ったまま帰ってこず、 連絡してみたが数時間前に帰宅したとの事。 警察に捜索願を出したが、全く手掛かりが掴めないそう。
エドは乗り気のようだが、私はどうも気が進まない。 嫌な予感がする。
女性
アルバート
女性
エドワード
アルバート
〜数時間後〜
アルバート
エドワード
彼は、書類をガサガサと漁りながら目も合わさず返事をする。
アルバート
エドワード
エドワード
不安気な私とは反対に、エドは得意気に笑っている。
彼は見た目や言動に反して頭の回転が早い。 ……にしても驚異的だ。絞り込みが早過ぎる。
エドワード
アルバート