テラーノベル
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夜の空気をまとって、玄関の扉が開いた
零斗
最初に入ってきたのは零斗だった
続いて龍牙と蓮が並ぶように現れる。手には食材や袋を持っている
零斗
零斗の目が、リビングでじっと座る麗央に向けられる
そのすぐ傍には、壁にもたれて座る朔矢
どこか満足そうに口角を上げていた
蓮
蓮がぼそりと呟き、朔矢の顔を見る
だが朔矢は、肩をすくめるだけだった
朔矢
朔矢が視線を麗央に向ける
その目が怖くて、いつもならすぐに逸らしていた。けれど――
麗央はほんの一瞬だけ怯えた表情を浮かべたあと、目を逸らさずに、かすかに口を開いた
麗央
零斗が思わず目を丸くした
零斗
龍牙
龍牙も軽く驚いたように声を漏らす
蓮は黙ったまま、麗央をじっと見つめていた
いつものような冷静さ。でも、その奥に、微かな感情の動きがあった
朔矢はというと、あくまで軽い調子で笑っていた
朔矢
その軽口に、麗央はほんの少しだけ睫毛を揺らしながら言った
麗央
声は小さく、照れとも怒りともつかないトーン
それでも――それは、明確な「ことばの意思」だった
リビングに一瞬、静かな空気が流れた
そして、零斗がふいに笑った
零斗
零斗
朔矢が手をあげる
朔矢
龍牙
龍牙がすかさずツッコむ
麗央はそのやり取りを、口をきゅっと引き結びながら見ていた
怖い、けど。少しだけ。ほんの少しだけ、呼吸が楽だった
朔矢に話しかけられたことが、“また傷つく”だけじゃない感情を、自分にくれたのかもしれない――
そんなことを、麗央は自分でも気づかないまま、ふわりと思った
零斗
龍牙
麗央
麗央
零斗
蓮
朔矢
朔矢
朔矢
麗央
蓮
コメント
11件
こめんと
そんなん言われたら コメントするしかないやん…!✨ れおくんのこころが少しずつ 打ち解けていく… 少しずつ喋れるようになってる
最高だ( ゚∀゚):∵グハッ!!