テラーノベル
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コメント
3件
わぁぁぁ!!やってくれてありがとう!!こっちこそ!毎回毎回神作品をありがとうございます!! まじで天才すぎますよね……!!なんか曲で物語をつくろう!って感じの作品って曲の歌詞を引用してきたりしてるイメージ(偏見)があるんですが……翠歌さんのやつは!ちゃんと物語になってるし、本当にプロセカ公式が作ってますか?ってレベルの表現の仕方とか構成とか……使いそうな言葉(?)を使っていて!とてもすごいし大尊敬です✨️ やっぱりかなでの曲は世界を救い、ニーゴのみんなでアレンジしたりすることで宇宙をも救うのか……!!
主
主
主
主
主
主
夜の部屋は静かだった
時計がチクタクと鳴り
時計の針が進む音だけが
やけに大きく聞こえる…
まふゆは机に向かって座っていた
机の上には
綺麗に並んだノート
きちんと整えられたペン
完璧にやり終わった課題
誰が見ても完璧な部屋だった
まふゆ
まふゆがそうつぶやくが
その声には何も入ってなかった
嬉しさも…課題を終えた達成感も
"ただ言うべき言葉"
それを言っただけのようだった
ふと…自分の手を見つめた
…どうして…?
どうして指先が少し震えてるの?
理由が分からない
私は…ちゃんとできている
言われたことは全てしている
怒られないように…
失敗しないように…
期待を裏切らないように…
なのに…なんでだろう
胸の奥が苦しい
それはまるで
機会の中みたいに
小さなバグが入り込んだみたいに
まふゆ 母
まふゆ
お母さんの声…
まふゆ 母
まふゆ
いつもの優等生のまふゆ
優しくて…素直で…
"いい子"の声
まふゆ 母
まふゆ
まふゆ 母
まふゆ
足音が遠ざかる
部屋はまた静かになった
そしてまふゆは天井を見る
白い天井
何も無い
何も無いはず…なのに
まふゆ
思わず声が出てしまった
まふゆ
その問いに答えは…あるのかな
答えはないような気がする…
ただ…胸の奥が
何かをずっと刻んでいる…
ピコン
まふゆ
画面には通知が来た
25時、ナイトコードで。
新しいメッセージが来ていた
まふゆ
まふゆは少し画面を見つめた
指が止まった
でも、やがて打ち始めた
と送信した
画面を見ながら思う
どうしてだろう
この人達と話す時間は…
苦しくない…
むしろ…息がしやすい…
どうして?
まふゆは送られた曲を聞く
暗くて
少し歪んでいて
どこか壊れそうな曲
その曲を聞くと
胸の奥の“何か”が、少し動いた
まふゆ
ふと小さく声が出た
まふゆが感じた感覚
その感覚は上手く言えなかった
これは…嬉しい…?
苦しいの…?
それとも別のもの?
だが…一つだけわかった
この音だけは
自分の中にある何かと
似ている
まふゆはまた画面を見つめた
そしてメッセージを打つ
まふゆ
まふゆは指を止めた
何を打つべきなのか
何を奏に伝えるべきなのか
言葉がまふゆの中で
見つからなかった
だが…
彼女は思ったことを
伝えることにした
そして
そのまま送った
送信した瞬間
まふゆは自分でもびっくりした
どうして…そんな言葉…
なんで使ったんだろう
数秒後、奏から返信が来る
それだけの言葉だった
だが…その言葉が
その短い言葉が
まふゆの胸の中にある
バグの形が少し
形を変えたのかもしれない
まふゆはまた天井を見つめた
相変わらず…白い
けど…
何故だろう…
さっき見た時より
ほんの少し
違ってみえる
まふゆ
ポツリという
もしもこの違和感が
壊れた部分だとしても
もしもこの感情が
正しくないとしても
それでも
私の中にある…バグが
この音に出会わせてくれた
まふゆは目を閉じた
イヤホンから流れる音
それは
夜の静けさに溶けていく
胸の奥のバグ
それはまだ消えてない
でも
それはもう
ただのエラーじゃない
そんな気がした…
それは…きっと
新しい私の始まり
そんな気がした…
主