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今回はノベル板ゲムヒロ二期との連動番外編になります。

とは言っても自分が勝手にやってるだけのやつですが…

ちなみに闇堕ち描写あるのでご注意を。

準備が出来たら、Let's本編!

少し時を飛ばさせてもらうが、"彼女達"がこの星に来た頃。

もしくは、"笑う二つ頭"が解放されてしまった頃。

ギャスピオンは、背から四つの目に見られていた気がした。

ギャスピオン

…おい、誰かいるのか。

どうせここはずっと夜だ。暗くて当然なのに何故か聞いてしまう。

誰も居ないと誰が確信したのかは知らないが、暗闇の先に確かに二つ頭がいる

まるで、ギャスピオンを待っていた?かのように。

"笑う二つ頭"

誰かいるって言ったら、誰も居ないわけないでしょう?

ギャスピオン

どうして俺の前に現れた。

"笑う二つ頭"

何故って、貴方はあの黒い木についてよく知ってるはずです。

"笑う二つ頭"

それも、願いを叶えるとされている枝を沢山持っていると…

ギャスピオン

は…?

ギャスピオン

お前、一体何考えて…

ギャスピオン

それより、どうして俺の前に現れた。

"笑う二つ頭"

簡単ですよ。貴方と取引がしたいのです。

"笑う二つ頭"

私は、貴方が求めている黒い木の枝を与えましょう。

ギャスピオン

そこまではいい。俺は何をすりゃあいいんだ。

ギャスピオン

言っておくが、これはあくまで取引として扱う。

ギャスピオン

あんたが何者かは、俺は知らないからな。

"笑う二つ頭"

そうですかそうですか…

"笑う二つ頭"

なら、この子達を倒すのにご協力してほしいです。

二つ頭は、見覚えのある者達の写真を見せてきた。

"彼女達"、いや…

GAME HERO GIRLS だ。

ギャスピオン

コイツら…あの時のガキ共か…!?

"笑う二つ頭"

えぇ、その通りです。

"笑う二つ頭"

貴方には彼女達を倒す為にも協力してもらおうかと。

ギャスピオン

悪いが、ガキに手を出すのは俺の趣味じゃない。

ギャスピオン

ほかの奴に声をかけりゃよかったものを…!

"笑う二つ頭"

でも、貴方はこう願ったはずでしょう?

"笑う二つ頭"

「ヒーローになりたい」って。

ギャスピオン

っ!?

"笑う二つ頭"

だからこそ、伝えたい事があるのです。

"笑う二つ頭"

貴方は、彼女達とは違う事を。そして…

"笑う二つ頭"

彼女達は、ただ選ばれた。そして貴方は…

"何度も努力したって、彼女達には届かない" "だって、貴方は選ばれたんじゃない"

"彼女達からすれば、貴方はヒーローなんかじゃないんですよ?"

ギャスピオン

俺は…ヒーローなんかじゃ、ない…?

ついに、ギャスピオンは現実を目の当たりにしてしまった、

自分は、ヒーローなんかじゃないと。

そう願ったのは自分自身なのに、どこか虚しい気持ちになる。

あの日も、偶然取引先に居合わせた彼女達を助けてやった。

それなのに、どうしても心が空虚になっていく。

まるで、ぬいぐるみの綿が全て抜かれてしまったような、そんな気分に。

ギャスピオン

お前は…本当になにを求めているんだ?

"笑う二つ頭"

簡単ですよ。貴方の力が必要なだけ。

"笑う二つ頭"

その為にも、貴方の協力を求めていたのです。

"笑う二つ頭"

だから…その目が真っ黒になるまで彼女達と戦ってくださいね♪

空虚になりつつある心が、己の願いを否定し始める。

自分がヒーローじゃないのなら自分は一体何になりたかったんだ。

ああ、己が憎い。こんな自分が嫌いになる。

考えることなす事、支離滅裂になっていく。

もう自分に嘘をつきたくないとか、そんな事考えたくない、もうどうにでもなってしまえ。

いつしかこの取引は成立してしまったようで、 ギャスピオンは黒く濁りそうな目で二つ頭の手を取る。

ギャスピオン

…俺は知らないからな

ギャスピオン

あのガキ共が何考えてるかも、あっちの正義ってのも。

"笑う二つ頭"

貴方は貴方のままで居ればいいんですよ。

"笑う二つ頭"

でも、貴方が彼女達を倒せば…貴方はヒーローだと証明できる。

"笑う二つ頭"

これで取引は成立しました。

"笑う二つ頭"

それじゃあ、ちょっとだけ貴方の枝を弄らせてもらいますよ。

ギャスピオン

何を弄る気なんだよ。

"笑う二つ頭"

無論、力を引き出すぐらいですよ。あと…

"笑う二つ頭"

貴方が使っている変身アイテムも。

ギャスピオン

もう好きにしろ。今の俺はあんたを信じる事しか出来ねぇからな。

二つ頭の手が、ギャスピオンの胸元にスッと吸い込まれる。

彼の枝をアレコレ弄り、無理やり黒い木の力を引き出していく。

空虚になりつつあったギャスピオンは、ちょっとずつ正気を失っていく。

己が誰だか、もう分かりはしない。

でも、こんな黒く濁った目を誰にも見られてない辺りは良かった。

貴方は貴方のままで居ればいいって、二つ頭が言っていたから。

まだ、完全に黒く染まった訳ではないが。

"笑う二つ頭"

よくできました。さあ…

"笑う二つ頭"

彼女達、GAME HERO GIRLSを倒しに行くんだ。

"笑う二つ頭"

ギャング・ギャンブ?いや…

"笑う二つ頭"

ギャスピオン?

正気を失ったギャスピオン

正気を失ったギャスピオンは、理性を失って虚ろな目を奇形と化した両腕に向ける。もう、己が己と認識できない。

その夜、夜の街に咆哮が響いたらしい。

夜の王として君臨していたヴィジランテが、 ヴィランになってしまった瞬間であった。

正気を失ったギャスピオン

俺は…ヒーローなんかじゃ…ない…

だけど、彼女達は後々に起こる悲劇を知らない。

バドルス

どうして…どうしてお坊ちゃんをこんな目に遭わせたのですか!!

バドルス

ヒーローと名乗っておいて、お坊ちゃんを悪に仕立ててこんな目にするなんて…!!

バドルス

どうして、貴方達はそれでもヒーローで居られるのですか?

バドルス

お坊ちゃんは、私にとってのヒーローだったのに。

人としての証明である赤い花蜜が黒く染まった蜜となって、 銀と偽る鉄の頬にかかってしまう。

人ではないものなのに、その目に見えたのは何だったのかは…

深淵の様に、あの木の様に、どんな眩しい光でも 絶対に届かないほど真っ黒で虚ろな目が。

わざと焦点を合わせずに"こちらと彼女達"を見ていた。

この作品はいかがでしたか?

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