前置き
①このお話は白雪姫のオマージュ作品 のようなものです。 ②完全ギャグです。ストーリー変更が 大幅に行われています。 ③iris様のnmmn作品です。(多分) ④③に関して、 性別が変更されています。 つまりこの作品は百合です。
以上のことが許容できる方は、 お進みください。
それでは、どうぞ
むかしむかし、 とある王様とお妃様の間に それはそれは可愛い娘が誕生しました
ほとけ
その可愛らしい容姿から少女は、 「白雪姫」と呼ばれるように なりました
お妃様
ほとけ
お妃様
とっても綺麗よ。
ほとけ
平和そのもののような会話。 ですが平穏はそう長くは 続きませんでした
お妃様
お妃様が病気になり、そのまま 天国へといってしまったのです
ほとけ
王様
白雪姫は悲しみくれました。 王様はそんな娘を気遣い、 新しいお妃様を連れてきました。
王様
お母さんだよ。
悠佑
「白雪姫」か。
ほとけ
これが、白雪姫の6歳までのお話。
今から始まるのは白雪姫が 16になった頃のお話。
ほとけ
いつも通り、白雪姫は井戸から 水を汲み掃除をしようとしていました
ほとけ
あいうえお〜♪
白雪姫の声はとても美しく、 誰もが聞き惚れてしまうほど。
ほとけ
今日もいい天気だね〜
小鳥共
白雪姫は動物にも優しく接する、 とても良い子です。
ほとけ
小鳥共
ほとけ
良かったの!
ほとけ
好かれちゃうかも?
だって!
小鳥共
白雪姫はとある本を持っており、 それで毎朝の楽しみとして占いを していました。
ほとけ
りうら(王子)
白雪姫が掃除を再開し、歌を 口ずさんでいるとどこからか 王子様がやってきました。
ほとけ
りうら(王子)
申します。
ほとけ
りうら(王子)
いったい誰がと思い、
ここまでやってきて
しまいました
ほとけ
白雪姫はいわゆる、「箱入り娘」 でしたので、他人との会話はあまり 得意ではありません。
りうら(王子)
それならば謝ります。
ほとけ
ほとけ
でしたっけ…?
りうら(王子)
ほとけ
あるんでしょうか?
りうら(王子)
貴方と会話をしてみたかった
だけです。
ほとけ
白雪姫の心は一貫していました。 「早く帰ってマジ無理」 この一文に尽きる、だそうです。
りうら(王子)
時間でしたか!
りうら(王子)
ほとけ
王子様は馬に跨り、白雪姫の方を 向いて最後、こう言いました
りうら(王子)
ほとけ
ほとけ
白雪姫は今後の対応を考えながら 掃除をしました。
その頃、城内ではお妃様の日課が 行われていました。
悠佑
美しいのは誰?
いふ(闇の鏡)
悠佑
悠佑
世界で一番美しいのは、
私よね?
いふ(闇の鏡)
美しいのは白雪姫です
悠佑
くそ…白雪姫め!!
「世界で一番美しい」 そのことだけが彼女の生き甲斐。 それを奪われた今、憎悪は白雪姫へと 向けられました。
悠佑
初兎(家来)
悠佑
初兎(家来)
家来は困惑した様子でお妃様を みつめました。
悠佑
悠佑
心臓ももってくるんやよ。
初兎(家来)
かしこまりました……
お妃様は冷淡に、家来に告げました。
ある日、白雪姫は城の外へと 家来に連れ出されていました。
初兎(家来)
ほとけ
お花がいっぱい!
ほとけ
あげようかな……ふふ
初兎(家来)
白雪姫が花を見つめていると 家来は短剣を取り出し白雪姫の 背中へと向けました。
ほとけ
いい形だなあ……
ほとけ
黄色とか赤とか水色とか…
ダメだ全部合う……
ほとけ
どう思……
初兎(家来)
家来は短剣を振り上げましたが 短剣は家来の手からするりと落ちて いきました。
ほとけ
初兎(家来)
ほとけ
白雪姫は刺されそうになったことが わかっていない様子で家来を 見つめました。
初兎(家来)
あの方は…貴方の命を
狙っています!!
初兎(家来)
誤魔化してみせます!!
ですからどうかっどうか…っ!
懇願するように家来は膝をつき、 白雪姫に話しました。
ほとけ
お母様が、私を……
白雪姫はそっと笑みを浮かべると 立ち上がりこう言いました
ほとけ
お母様に言わなきゃ
いけないことがある!!
初兎(家来)
ほとけ
じゃあ、行ってくる!
そう言うと白雪姫は白馬に跨り、 颯爽とその場を離れて行きました
初兎(家来)
ついでに言うと花束も抱えて 去って行きました。
初兎(家来)
ほとけ
失礼します!!!!
バァンっと勢いよくドアを開け、 ズカズカと部屋の中へ入り、 お妃様へと近寄りました。
悠佑
なんで、お前が…!?
ほとけ
聞きました。
悠佑
報復でもしようときたわけか
ほとけ
いきなりのことに冷静さを欠くお妃様を構わずはっきりとモノを言う白雪姫
ほとけ
ほとけ
ほとけ
付き合ってください!!
花束をお妃様の方へ突き出し、 見事なまでの告白をしました。
悠佑
これにはお妃様も混乱を 隠せない様子です。
ほとけ
相変わらず、反応に構わずに 話していく白雪姫。 赤面しており恥ずかしくは あるようです。
悠佑
ほとけは私のこと
恨んでるんやないの?
お妃様は必死に頭の中を整理しようと 問いを投げかけました。
ほとけ
無意味だったようです
悠佑
聞いたんやないの……?
ほとけ
ほとけ
興味を持ってくれたって
くらいにしか
考えてなかったから…
悠佑
ほとけ
困惑し続けるお妃様と、この場面に 似合わない赤面をし続ける白雪姫
悠佑
どういうことなん?
ほとけ
ほとけ
綺麗で美しくて
それで可愛くて……
ほとけ
貴女のこと大好きだったんだ
悠佑
好感度MAXだったことが今まで なかったためにお妃様はわからない 様子でいます。
ほとけ
芋にこんぶが生えたように
見えるくらい!
ほとけ
見ていたの!!
ほとけ
悠佑
お妃様はどうやら押しに弱かった というよりも理解が追いつかなかった ようではいと返事をしました。
ほとけ
本当に!?やったぁあ!!
白雪姫は飛び跳ねて喜ぶと、 さらにお妃様に近づき、
ほとけ
誓いのキスしましょっ!
といってお妃様の唇に自身の唇を 重ねました。
悠佑
悠佑
お妃様は大変困惑しておられます。
ほとけ
ほとけ
伝えに行かないと!
ほとけ
笑顔で手を差し伸べる白雪姫に お妃様はただ一言言いました
悠佑
はい、めでたしめでたし。
登場人物 新、お妃様役 悠佑 白雪姫役 ほとけ 家来役 初兎 隣国の王子様役りうら 闇の鏡役 いふ ナレーション ないこ でお届けしました。