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桃
見覚えのある苗字。 みかさと同じである。
彼女はみかさの祖母であったからだ。
桃
桃
みかさはその下の名前を指でなぞった。
桃月晴美
桃
桃
みかさは悲しげな表情をして名前を見つめる。
桃
みかさはさらに下の名前を確認した。
桃月美佳佐。 彼の名前はハッキリと書かれていた。
桃
みかさは満足して巻物を元に戻した。
桃
すぐ側にあった小さな古びた冊子も手に取り読み始めた。
この本は、家系図:繭守系譜の説明が記録されている。 先祖代々受け継がれ、この村の運命を決めるものであるため、厳重に保管するように。
桃
桃
この家系図は力がみなぎっており、 誰かが記入せずともその家の者が誕生すれば、勝手に記録されるものとなっている。
桃
桃
桃
途中、突っかかる表記があったが、みかさは『この村のことだから』ときにせずにスルーした。
この家系図に書かれている者たちは、
籠禊家
の、本家の血を引く者たちである
紫
桃
桃
桃
桃
桃
みかさはそのページを開いたまま硬直した。
現実を受け入れられないような顔をしているようにも見える。
ふと、らぴすが言った言葉が、 脳裏によぎった。
水
桃
タラレバとして軽く言った言葉が、本当になってしまった。
血筋が絶えていない、なんて言ったら
自殺行為に違いない。 あの世へまっしぐらだろう。
桃
桃
桃
桃
桃
ありとあらゆる可能性を口に出してみるが、納得できるものはなかった。
桃
メルトは死なずに済む…?
桃
その日から、彼の心臓には
重いなにかが乗っかった。