ドンッ
大きな音が放課後の体育館に響きわたる
入学してからもう2週間が過ぎようとしていた
その日もいつものように帰ろうと昇降口に向かっていた
「河村、!」
後ろから名前を呼ばれた
ミサキ
国見、?
ミサキ
どうしたの?
ミサキ
そんなに息切らして、
クニミ
あのさ、
ミサキ
うん?
クニミ
バレー部のマネージャー
クニミ
やってくれない?、
ミサキ
え?
ミサキ
急にどうしたの?
クニミ
部活の先輩にマネージャーしてくれそうな人探して来いって言われてて
クニミ
それで、
クニミ
ごめん急に言われても無理だよな
クニミ
部活入る予定ないって言ってたし
ミサキ
え、あ
ミサキ
ちょっとまって!
ミサキ
やる、
ミサキ
と、とりあえず1週間
ミサキ
へぇ、じゃあそのイケメン先輩のファンが多すぎてちゃんとしたマネージャーができなかったってことか〜
クニミ
そう
クニミ
でも河村はそういうの興味なさそうだったし
ミサキ
なるほど、
ミサキ
あれ、まだ誰もいないの?
クニミ
多分もう来ると思うけど
ガラガラガラ
クニミ
あ、来た
やっほー
あれ
早いね〜
国見ちゃん
クニミ
まぁ、はい
あ、!マネージャーやってくれそうな子見つけてきてくれたんだ〜
ミサキ
、?
聞き覚えのある声
懐かしい匂い
ミサキ
とーる、?







