<2番ドアが閉まります。ご注意ください。
電車のアナウンスとともに息を切らした学生やサラリーマンが 駆け込んでくる。
電車の乗客は楽しそうに友達と話す人、 疲労が爆発したように眠る人、 憂鬱そうにスマホを触る人など様々。
私は淡い夕焼けを眺めながら今日のことを振り返っていた。
“過保護すぎた心配してごめん。”
“急に泣き出してごめんなさい。”
そう、2人には謝られたが 私の心が晴れることはなかった。
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私のことを信じてくれる人はもういなくて、 誰に心を開けば良いのか分からない。
わからないよ。
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私ではないなと思いながらも顔を上げると、 つり革を掴んで立っている男子生徒が私のことを見ていた。
青色がかかった髪には癖があって、長い睫毛がただでさえ パッチリした目をさらに強調させていた。
誰だろう。
顔には見覚えがないし、そもそも制服がブレザーで うちの高校のものではなく、おそらく隣町にある私立の男子校の征服だ。
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私は絶句した。
なんでたった今あったのに名前知ってるの……?
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焦る私に追い打ちをかけるかのように馴れ馴れしく話してこられ、 さらに恐怖を覚える。
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nо
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…………佐藤っ!!?、
信じられないことが起こった。
<まもなく、華坂ー。華坂ー
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私が咄嗟に質問しても人混みにまみれた佐藤nоさんは 姿を消し、質問に答えてくれることはなかった。
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ありえないと思いつつも、他校で私が顔を知らなくて 私の名前知ってて、何より『佐藤』という名字。 ドキドキしないわけがなかった。
いや、一旦落ち着こう。私は何回『佐藤』という名字に 振り回されたんだ、
一旦冷静に…
だって、電車通学一緒になるだけで、 しかもあんな美貌な他校の男子生徒が私の事気になるはずがない。
なるならせめてrnだ。
ところで、
佐藤さんはどこで私の名前知ったんだろ______。
コメント
15件
ここまで一気読みさせていただきました!まじ面白くて最高です😖💓 後ここからは私の考察なんですけど noさんは僕呼びなのでjpさんと同じで佐藤君じゃないと思います… 間違いだったらわからないですけど!笑笑
投稿待ってました! めっちゃ見てて楽しいです! 佐藤くんは誰なんだろ…?