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悪魔にも辛い過去があったんだね……。でも、玲奈ちゃんのことを信用して話した、ってことだよね……! それにしても悪魔さんと玲奈ちゃんの絡み好きなんだけどっ🥰💕 この2人付き合って欲しいぃぃぃい!!!
なんとなく、眠れなくて
五感を研ぎ澄ませ、 夜に浸ってみる。
大丈夫、眠れる。
眠れる。
眠れる。
眠れる___
眠れる。
眠れない。
眠れない。
ふぅっと深呼吸をする。
冷たく、悲しい声が響いた。
悪魔は相変わらず、 自嘲的に笑っている。
まるで、自分自身を 嘲笑っているかのように___
私の髪を、悪魔の手が優しく くしゃりと撫でる。
悪魔の温度を感じて、 体温が急上昇するのを感じた。
ちょっと恥ずかしい…けど、 それ以上に、嬉しかった。
あーあ…駄目だなぁ、私。
また、悪魔の優しさに 甘えちゃってる…。
不意に悪魔の顔が近くなり
声を出す暇もないまま、 耳元に感触が___
耳元には、まだ…くすぐったい 感触が残ったまま。
隣で笑いを堪えている悪魔。
…何を考えてるのか、 さっぱりわからない。
恥ずかしいし、よりによって なんで私に……!?
やがて…
混乱する私とは裏腹に、
隣からは、気持ち良さそうに 寝息が聞こえてくる。
……ほんと、生意気。
だけど、やっぱり優しくて…
拒絶されたときは、本当に 怖かったけど。
悪魔は悪魔なんだって思えた。
こんな風に、誰かと一緒に 笑い合うことなんて
今まで、あまり 出来なかったことだから
正直、楽しいなって思える。
私は、一番星のように 『一番に』なることだけが
大切だと思ってたし、 それだけが生き甲斐だった。
でも、きっと……
それは、違ったんだ。
一番星じゃない、二番星や 三番星だって
みんな、それぞれの良さがある。
それぞれの良さを分かち合って 星空ができる。
だから…誰かと一緒に 喜びや幸せ、悲しみや苦しみを
分かち合うことが 大切だったんだって__
今、やっと気づけた。
今はまだ、心の中でしか 言えないけど…。
いつか、自分の言葉で 言えたら良いなって思う。
気づかせてくれて…
ありがとう、悪魔。
心の底から、そう思った。