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nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 世界観めちゃくちゃファンタジーです⚠️ あとめちゃくちゃ厨二です⚠️ 誤字脱字注意⚠️
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いるま-感律者
いるま-感律者
いるま-感律者
そう言い放ったのは、かつての俺自身だった。
原契の間。
いるまの周囲を覆うのは、虚ろで空っぽな灰色の風景。
色彩のない世界。
静寂の中、ぽつんと佇む古い病院のような構造物が見える。
その扉に手をかけた瞬間、いるまの全身がざらりと痺れた。
いるま-感律者
それは、かつているまが過ごした“教育施設”。
「感情制御訓練機関」__人為的に感情を捨てることを目的とされた、異常な場所だった。
洗脳の技術を無理やり持たされ、学校でもある意味居場所が無かったいるまは、感情の契約を結ぶ。
他人の感情に“共鳴”し、それを“力”に変える。
だがそれは同時に、己の感情を蝕む、危うい契約でもあった。
だから俺は、自らの能力を制御するため、「感情を捨てる」選択をした。
__いや、させられた、が正しいか。
施設の奥へと進む。
そこには、過去の自分がいた。
少年のいるま。
感情を持たぬ瞳で、言葉を紡ぐ。
いるま(幼い頃)
いるま(幼い頃)
いるま-感律者
いるま-感律者
今のいるまが、かつての自分に語りかける。
いるま-感律者
いるま-感律者
いるま-感律者
少年は一瞬だけ表情を曇らせる。
だがすぐに、再び無感情な瞳で返す。
いるま(幼い頃)
いるま(幼い頃)
いるまは静かに笑った。
いるま-感律者
いるま-感律者
いるま-感律者
少年の口元が、僅かに震える。
否定しようと開きかけた口は、言葉を失い__そして、初めて涙を流した。
いるま(幼い頃)
いるま(幼い頃)
その瞬間、虚ろだった世界が崩れ始めた。
モノクロの風景に、色が戻る。
紅、蒼、桜、翠、金__それぞれの色が、彼の心に重なるように。
その中心で、契約の紋章が浮かび上がる。
紫に輝くその紋様は、感情の波動を放ち、彼の背に“本当の力”を刻み込む。
いるま-感律者
いるま-感律者
風が止み、光が射す。
崩れかけた病院の天井から、差し込む光が彼の背中を照らす。
いるま-感律者
いるま-感律者
そう言って、彼は“かつての自分”の肩に手を置いた。
その姿は、もう苦しんでなどいない。
微かに、安らかな笑みを浮かべて消えていった。
原契の間に戻ったいるまは、仲間の視線を静かに受け止める。
いるま-感律者
いるま-感律者
その瞳には、かつて無かった“熱”がやどっていた。
第25話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡260
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コメント
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神✨