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ruru🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 世界観めちゃくちゃファンタジーです⚠️ あとめちゃくちゃ厨二です⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 名無しオリキャラ注意⚠️
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らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
らんはそう言って、いつものように微笑んでいた。
それはどこまでも柔らかく、誰にも否定できないほどの“優しさ”だった。
けれど。
すち-静緑ノ時
すちが、ふと呟いた一言に、空気が静かになる。
言葉に詰まるらんの目の奥には、癒されぬ傷の色が見えた。
原契の間。
らんの意識が導かれたのは、無数の桜が舞う異界の中だった。
だがその花は、どれも色を持たず__灰色に枯れていた。
らん-桜花ノ巫
気づけば、足元にぽつんと一つだけ咲いていた桜。
それは、どこか懐かしい記憶につながっていた。
__過去。
らんは、妹が倒れる前から病院とは縁があり、末期病棟に通うボランティアとして生きていた。
まだ契約の力を得る前、人々を癒す力も持たず、ただ寄り添うことしか出来なかった頃。
らんは、ひとりの少女と出会う。
彼女は余命幾許もない命を抱え、それでも明るく、笑っていた。
少女
少女
らん(幼い頃)
らん(幼い頃)
らん(幼い頃)
その時の言葉が、らんの根っこを作った。
だが少女は、春が来る前に__
亡くなった。
少女
その最期の願いは、届かなかった。
その直後に妹も倒れ、救えなかった。
らんは初めて、誰かを癒せなかった痛みを知った。
その直後、らんは契約を交わした。
声
“他人を癒す度に、自分の傷は癒えなくなる”
“命を繋ぐ度に、自らの命が削れる”
それでもらんは、迷わなかった。
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
現在。
灰色の桜の森に、らんは膝を着いていた。
今なお癒えない傷、忘れられない後悔、届かなかった“桜の約束”。
そんならんの前に、あの少女の幻影が現れる。
少女
少女
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
灰色だった桜が、一輪だけ薄桃色に染まる。
それは、らんの中にずっと眠っていた“許し”と“赦し”。
少女
少女
少女
少女の幻影が笑って消える。
それと同時に、桜の森に桃色が広がり始める。
らんの胸の左側に浮かぶ契印が光り、契約の真の姿が現れる。
らん-桜花ノ巫
命を分け与え、癒し、咲き誇る“終焉の回復術”。
その代償は計り知れずとも、らんは構わず、歩みを進める。
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
原契の間にもどったらんは、優しく笑った。
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
その瞳は、もう後悔では濁っていなかった。
第26話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡270
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