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カリスマの家

第1話 - カリスマの家

2022年07月01日

#多重人格の少女は梵天のカリスマ兄弟に助けられました

#東リべ

#梵天

#灰谷兄弟

WASABI

〜前回のあらすじ〜

突然人格が変わり、灰谷兄弟にぶつかってしまった名ゐ。

紫桜音になって喋れない私に、灰谷兄弟が怒り出して___

蘭

謝んねぇなら

蘭

体で謝って貰うしかねぇだろ♡

名ゐ

（か、体……!?）

名ゐ

（体って、そういう事だよね……）

モッチー

おいお前ら

モッチー

その女は誰だ？

モッチー

こないだのスパイの件なら

モッチー

近くの工場で排除すんぞ

名ゐ

（……は、排除…!?）

名ゐ

（ちょっと待って、）

名ゐ

（この人たち、ニュースで見たことある……！）

名ゐ

（梵天、とかっていう犯罪組織…だよね…!?）

名ゐ

（私、もしや殺されちゃうんじゃ……）

蘭

ちげーよ望月

名ゐ

（えっ……）

蘭

こいつは梵天とは関係ねーよ

蘭

一般人だ

蘭

手ぇ出すなよ？

蘭

めんどくせーから

モッチー

……裏切ったらお前もスクラップだからな？

蘭

分かってるって

名ゐ

（た、助かった…？）

名ゐ

（いやでも、この人に体で払う？ことになっちゃったし……）

モッチー

ﾀｯ､ﾀｯ､ﾀｯ､ﾀｯ（いなくなる）

蘭

……じゃ、竜胆

蘭

車乗せんぞ

竜胆

いいの？

竜胆

スパイってことにして排除して貰えば良かったじゃん

蘭

オレは別にこいつを消したい訳じゃねぇよ

蘭

可愛い顔してるし

蘭

家に連れて帰りてぇの♡

名ゐ

（ぜ、絶対ヤバい……！）

名ゐ

（逃げなきゃ…いけないのに……）

私の思いは届くはずもなく

2人の兄弟に車に乗せられたのであった____

竜胆

（連れて帰る、とか言っといて）

竜胆

（どうせしばらく遊んだら殺すんだろ…）

オレ･灰谷竜胆は

兄の運転する車に揺られながらそんなことを考えていた。

竜胆

（兄ちゃんのことだから）

竜胆

（人肉ハンバーグ…とかブッ飛んだこともありえるか…？）

だんだんバカみたいなことを考え始めたところで

車はバックして駐車場に入っていった

竜胆

（あれ、いつもの廃墟じゃなくて家なんだ）

竜胆

（マジで連れて帰ってきたんだな…）

名ゐ

(՞っ ̫ _՞)んん……

名ゐ

どこ、ここ…

気づけば私は

ベットの上にいた

家ではない、初めて見る布団

蘭

|˙꒳˙)ﾉ|Юｶﾞﾁｬ

蘭

あ、起きた〜？

名ゐ

！

名ゐ

あの、えっと

名ゐ

ここどこですか？

蘭

オレの、っていうか

蘭

オレらの家

名ゐ

なんで私を連れてきたんですか？

蘭

可愛いなぁと思って♡

蘭

オレのこと知ってる？

名ゐ

あ、えっと

名ゐ

灰谷兄弟…ですよね

名ゐ

ニュースで見たことあります

蘭

٩(๑ᵒ̴̶̷͈̀ ᗜ ᵒ̴̶̷͈́)و ̑̑ ✧正解~ .:*♬

蘭

オレら梵天っていう犯罪組織に入っててさ

蘭

簡単に言えば、人を殺す仕事をしてるの♡

名ゐ

…

蘭

キミ、小さい子なのに冷静だね

蘭

人殺しの家に連れてこられたのに

蘭

普通は怖がったりするもんじゃない？

名ゐ

はぁ、まあ

名ゐ

そうですかね…

蘭

…

蘭

とりあえず、

蘭

なんで姿が変わってるか教えてくれない？

名ゐ

！

名ゐ

（すっかり忘れてた…）

名ゐ

（でも人に話す内容じゃないし…）

名ゐ

（家族以外には言ってこなかったけど…）

私はためらったものの、多重人格のことをこの人に話すことにした

何故かは分からないし、根拠もないけど

この人からは、どこか家族と似たようなものを感じた

安心感…とでも言うのだろうか

蘭

へぇ〜、つまり

蘭

人格が変わると、姿も変わる、と…

名ゐ

はい…

名ゐ

それで、あの

名ゐ

さっき六本木では、紫桜音という人格になってしまって

名ゐ

動けなくなってしまったんです

名ゐ

あの、ぶつかってしまったのに謝れなくて…

名ゐ

本当に、すみませんでした

蘭

そういうことなら仕方ないかなぁ

蘭

ねぇ、竜胆

名ゐ

？

竜胆

|˙꒳˙)ﾉ|Юｶﾞﾁｬ

竜胆

なんか言ったー？

蘭

この子ね〜

蘭

〜〜〜〜〜

竜胆

なるほどな…

竜胆

話としては信じがたいけど

竜胆

姿も変わってるし、ホントなんだろうな…

竜胆

オレは灰谷竜胆だ

蘭

オレは灰谷蘭♡

竜胆

兄貴が勝手に連れてきて悪ぃな

名ゐ

あ、いえ…

名ゐ

（しっかりしてるな…）

竜胆

お前、親は？

名ゐ

お姉ちゃん…！

名ゐ

心配してるかも…！

竜胆

ε=(･д･｀*)ﾊｧ…

竜胆

そんなことだろうと思った

竜胆

一応、兄貴が飽きるまで付き合ってやって欲しいけど

竜胆

１回、家帰れ

竜胆

学校は？

名ゐ

あ…

名ゐ

えっと…

名ゐ

行きたく…ないです

竜胆

…

竜胆

そうか

竜胆

なら、明日から学校行くフリして六本木の○○で待ってろ

竜胆

また連れてきてやる

名ゐ

あ、はい！

蘭

こっから家までも送ってってあげるから

蘭

車乗って♡

名ゐ

はい！

こうして私は

梵天のカリスマ兄弟の家に通うことになったのである____。

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