テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#crpt
こはく
21,648
#ゆあなお
かなこ🍑🐸
37
1,297
翌日
誰もいないグラウンド
昼間の喧騒が嘘のような静寂が漂っていた
外では、春風に揺られた桜が、
最後の花弁を惜しむように散らしていた
et.
ya.
et.
et.
et.
ya.
et.
et.
たった数分の会話
それなのに、俺の胸には奇妙な温もりが残った
昨日までなら、ただの担当対象者だった
名前も、年齢も、病名も、寿命さえも
全ては記憶の中にある情報でしか無かった
なのに今は
彼女が俺に話しかけて笑うことが
少しだけ嬉しかった
その感情の正体を、俺はまだ知らなかった────
et.
ya.
帰り道
俺たちは川沿いの遊歩道を歩いていた
夕暮れの空は淡い橙色から紫へと移ろい、
水面には揺らめく光が滲んでいる
風に舞った桜の花弁が
川へ落ちては静かに流されていく
et.
彼女は無理して笑った
知っている
もちろん俺は知っていた
それは死神である俺だけが知る彼女の運命だった
けど、彼女自身の口から聞くと
その事実は不思議なほど生々しかった
ya.
et.
あまりにも淡々とした返事だった
まるで明日の天気について話しているかのようだった
ya.
気づけばそんな言葉が、口から垂れていた
彼女は少しだけ目を伏せていた
風邪が彼女の髪をさらい、
夕陽がその横顔を淡く縁どった
et.
et.
et.
彼女は優しく微笑んだが
指先だけが微かに震えていた
et.
et.
et.
et.
俺な何も言えなかった
人間の最期を何万回と見てきたのに
泣き叫ぶ者や
運命を受けいる者もいた
最後まで抗う者もいた
けれど────
et.
et.
et.
彼女に残された期間は1年弱
それを知ってるのは俺だけだと思ってた
けれど違った
彼女は自分の終わりを知っていた
俺よりもずっと前に
だからこそ、彼女は
今日という1日を楽しむために笑っているのか
ya.
et.
それ以上俺の口から出る言葉はなかった
確かに言うことは簡単
けれど、本当にそうなのだろうか
怖くないはずがない
未来を失うことも
大切な人との別れも
いつかくる最後の日を知りながら
最後を迎えることも
それでも彼女は笑っていた
その実際の笑顔に隠された痛みを
俺だけが知っていた
────どうかこの時間が終わりませんように
胸の奥で、そんな願いが生まれてしまった
死神は、人間の命に関わる願いは決して
しては行けなかった
それでも
俺は君に明日が来ることを願う────
NEXT♡650&💬5
コメント
6件
見るの遅れましたーー!!🙏🏻 ya裙、et彡を救ってあげてーー!!(出来ないけど(´;ω;`)) 今回も最高です! 続き待ってます!(*^^*)
yaくんあーしてこーして救ってやれぇぇ!!(?) 救えー救えー(救えコール et彡治るのかな…… そこも含めて次回が気になる‼️‼️ 次回楽しみにしてるね~‼️✨️
続きが楽しみ〜