とある国で今行われている競い合い
それは次期王座を争う競い
剣技やそれぞれの特技を用いて
先に膝を地面に着けた方が負けとなり
冠を渡さなくてはならない
そしたら今2人の王座を争い者による
最終決戦が終わりを迎えた
司
さぁ、類

司
勝負は着いた

司
その冠を渡してもらおう

類
っ…!

類
(なんなんだ、彼は…僕を不用意に傷つけずにしかし的確に体力を削ってくる…!)

司
先に地に膝を付けたのはお前

司
だが、いい勝負だったな

司
お前のあの、煙玉や爆風…

司
あれには少々手こずったぞ

類
くっ…

類
(最終兵器の爆風まで効かないなんて…!)

司
何か言い残す事はあるか?

類
っ…

類
はは、また路上生活か

司
何?

類
僕には家が無いんだ

類
父は家を出ていってしまって

類
母は放任主義

類
王にでもなれば少しは僕のことを見てくれるかと思ったんだよ

類
あとはまぁ、金銭面の問題も、衣食住も手に入るからね

類
幸い、剣技は練習してある程度出来たし

類
発明ができるから発明品でここまで来れたんだけどね

司
…そうか…

司
話は以上か?

類
あぁ、終わりだよ

司
では、冠を渡してもらおう

類
……(冠を渡す)

司
さて、これで今からオレが王になった訳だな

類
そうだね、おめでとう

司
王の命令は絶対そうだよな?

類
あぁ、そうだけれど……

司
ならば類

司
オレの嫁になれ

類
……

類
は?!

司
何、今からオレが王なんだ

司
同性婚を認める条約を出せばいい

類
なっ……

司
オレの命令は絶対、そうだろ?

類
っ……

司
それに、類

司
お前も覚えてるんだろう?

類
昔僕達が出会っていたことをかい?

司
あぁ

司
あの時お前は1人でショーをしていた

司
お前の演出は素晴らしいもので

司
オレはお前に声をかけた

司
お前もオレも、人を笑顔にすることが好きだ

司
そうだろう?

類
あぁ

司
ならば、オレと共にこの国を笑顔溢れる国にしようじゃないか!

類
……!

司
それにお前はオレの初恋の相手だ

類
!!

類
……僕も

類
僕も君が初恋の相手だった

類
初めて僕を認めてくれて受け入れてくれて

類
凄く嬉しかった……

司
!そうだったのか

類
いいの……?

類
僕、司くんの家族になって……

司
あぁ、オレの家族になってくれ、類

類
!!

類
はい、我が王様

司
旦那様だろう

類
ふふ、そうだね

そして、後に2人は国一の幸せな夫婦と笑顔溢れる国で噂されるようになりましたさとさ