私の名前は結衣。高校2年生。 今日私達は、高校の体育祭の練習に取り組んでいた。
結衣
結衣
真帆
真帆
結衣
真帆
真帆
真帆は泰成の方を指さして キャーキャー言っていた。
真帆
結衣
結衣
真帆
私たちが笑いながら喋っていると、 こちらに気がついた泰成が いたずらっぽい笑みを浮かべて手を振ってきた。 私はちょっと嬉しい気持ちがあったけど、いつものイジりだと思いそっぽを向く。
真帆
真帆
結衣
結衣
結衣
結衣
結衣
真帆
結衣
結衣
真帆
真帆
結衣
結衣
真帆
真帆
私達は同じ人を好きになった。 でも、恋愛が原因で友情破綻はしたくない。だから抜け駆けは禁止。 今ではこれが、二人の暗黙のルールになっていた。
今日は 二人三脚リレーのペア決めの日。 歴代の先輩達の中でも この競技をきっかけに付き合えたという実例があるため、 私たち2人は朝から緊張していた。
結衣
結衣
真帆
真帆
真帆
結衣
結衣
真帆
真帆
真帆
結衣
こうしてくじ引きが行われた。 私は自分の番号を引き、ペアを確認する。
結衣
結衣
結衣
真帆
真帆
結衣
真帆
真帆
真帆
結衣
真帆
真帆
結衣
その時、後ろから手が伸びてきて、私の番号紙は奪い取られた。
泰成
泰成
結衣
真帆
泰成
結衣
結衣
そう。 私はある事を恐れていた。 私と泰成がペアになった場合、 真帆が嫉妬して怒るんじゃないかと思っていたのだ。 ……でも、それを聞いた真帆は笑っていた。
真帆
結衣
真帆
真帆
結衣
真帆
真帆
結衣
その日、私は真帆が応援してくれたこともあって、気分が良かった。 もしかしたら泰成とも、今までの関係から進展出来るかもしれない。 そう考えると夜も寝付けなかった。
〜帰宅〜
結衣
結衣
ピコンッ 家でくつろいでいたその時、LINEがなった。
泰成
結衣
泰成
結衣
結衣
泰成
泰成
泰成からプライベートで誘ってくるなんて珍しい。 それだけ体育祭に本気なのだろう。 私は素直に返事をした。
結衣
結衣
泰成
場所は小さい頃からよく遊んでいた山奥の公園。 あの場所なら人も少ないし、 真帆に見られるわけでもない。 折角ペアになれたんだしちょっとくらいいいよね。
〜日曜日〜
結衣
泰成
泰成
今日の天気は晴れ。 予定通り朝方に行ったため、少し肌寒かった。 それでも2人で何度も練習して、スムーズに歩けるよう声を掛け合う。 私が足を踏み出した時、泰成との息が合わず転んでしまった。
結衣
泰成
結衣
結衣
泰成
泰成
結衣
泰成
結衣
泰成
泰成
結衣
泰成
結衣
泰成
泰成
結衣
結衣
泰成
私達は2人で笑った。 久しぶりに、泰成のほんとの笑顔が見れた気がする。
泰成
結衣
泰成
泰成
泰成
結衣
結衣
結衣
泰成
泰成
結衣
結衣
こうして私達は、短い練習を終えて話しながら帰ろうとしていた。 最後に泰成が、私を呼び止める。
泰成
結衣
泰成
泰成
泰成
結衣
結衣
結衣
泰成
泰成
泰成
結衣
結衣
泰成
泰成
結衣
泰成
結衣
泰成
結衣
結衣
泰成
泰成
そう言って私達は別れて帰路に着いた。 体育祭の後の話しが少し気になるが、明後日が当日のため、気にしないで置くことにした。
〜体育祭当日〜
私は、朝早くから真帆に呼び出された。そこには、何故かクラスメイトの上野さんが。 少し嫌な予感がしながらも、2人の後に着いていくことにした。
結衣
真帆
真帆
真帆
そう言って、後ろにいた上野さんが話し始めた。
上野さん
上野さん
結衣
結衣
上野さん
上野さん
結衣
真帆
真帆
結衣
結衣
真帆
真帆
結衣
結衣
結衣
真帆
真帆
真帆
真帆
結衣
結衣
結衣
真帆
真帆
真帆
結衣
結衣
真帆は、その質問を待ってました、とでも言うように語り始めた。 上野さんがポケットから取り出したのは、いくつもの小さな手紙。 これでやり取りをしているのは明らかだった。
ポケットから取り出した 小さな手紙。 それは、こんな内容だった。
真帆
真帆
真帆
泰成
泰成
真帆
真帆
泰成
泰成
真帆
真帆
真帆
泰成
泰成
真帆
真帆
真帆
真帆
泰成
泰成
真帆
真帆
真帆
真帆
泰成
最後に泰成が押し負けた一言で、 その手紙は終わっていた。 2人に聞いたところ、手紙を書いたのは真帆で、それを直接私に行ったのは上野さんらしい。
真帆
真帆
真帆
結衣
結衣
真帆
真帆
結衣
結衣
真帆
結衣
結衣
結衣
結衣
結衣
そういうと、真帆は一瞬だけ驚いたみたいだった。 でもまた直ぐにこちらを睨んで、
真帆
と言って去っていった。
結衣
結衣
結衣
休憩所に着くと、そこには友達と話している泰成がいた。 この前はあんなに楽しかったのに、今では目も合わせたくない。 すると、たまたま隣を通り過ぎようとした泰成にぶつかってしまった。
結衣
泰成
結衣
結衣
結衣
私は、昨日までの気持ちが嘘みたいに沈んでいた。 二人三脚リレーもやりたくない。 絶対失敗するに決まってる。
結衣
私はその時のことを思い出した。
〜小学生の頃〜
真帆
真帆
あまり話したことが無かった真帆ちゃん。 この時は結構恋ブームで、足の速い子なんかを好きになる事もあった。 小学生ということもあってか、私は軽い気持ちで好きな人を打ち明ける。
結衣
真帆
結衣
結衣
真帆
結衣
真帆
結衣
真帆
真帆
結衣
真帆
真帆
結衣
今思えばいつもいつも強引だった。 半ば強制的に告白させられ、私はもちろん振られてしまった。 その後、私がかっこいいと言った人を真帆は好きだと言い始めた。 大抵の事は、私を真似していた。 こんなこともあった。
真帆
真帆
結衣
結衣
真帆
暫く月日が経った。 真帆はある日こう言った。
真帆
結衣
結衣
真帆
真帆
私が興味無かったアイドルまで、 適当に選んだのに真似されたのだ。 この時は本当に驚いた。 思えば、私の好みで選んだもののほとんどを真似されていた気がする。
結衣
結衣
アナウンス
結衣
行きたくない。 それでも行かなきゃいけないのは分かっているので、私は集合場所に向かった。
泰成
泰成
結衣
泰成
泰成
結衣
結衣
結衣
泰成
結衣
泰成
こうして私たちの二人三脚リレーはスタートした。 真帆の方を見ると、クラスの陰キャ君から距離を置いて座っていた。 意地でも関わりたく無いようだ。
そして、私たちの番がやってきた。 相手は真帆達2人。 でもそんな事はどうでもよかった。
真帆
真帆
陰キャくん
泰成
泰成
結衣
私達は公園で練習した時のように、声を掛け合いながら走った。 結果は2位。1位には及ばなかったけど、なかなかいい勝負だった。
真帆
陰キャくん
真帆
一方私達は、練習の成果が出て喜んでいる所だった。
泰成
結衣
結衣
結衣
真帆
結衣
結衣
真帆
真帆
真帆
結衣
そう言って私は泰成を探しに向かった。 もう逃げるつもりは無かったから。 何を言われたとしても。
泰成
泰成
結衣
結衣
泰成
泰成
真帆に見つからないように。 この言葉の意味は分かっていた。
結衣
泰成
結衣
泰成
泰成
泰成
結衣
結衣
泰成
結衣
結衣
結衣
結衣
泰成
結衣
泰成
結衣
泰成
泰成
結衣
泰成
泰成
結衣
私は腕を掴まれて校庭まで来た。 そこには、上野さんと話しをしている真帆がいた。
泰成
真帆
真帆
真帆
泰成
真帆
泰成
真帆
上野さん
上野さん
泰成
泰成
泰成
泰成
結衣
真帆
泰成
泰成
泰成
泰成
泰成
真帆
結衣
泰成
泰成
真帆
そう言って真帆は泣き始めた。 ざまあみろ、とでもいいたくなる。
泰成
泰成
泰成
泰成
真帆
泰成はそう言い残して、いつもの帰り道まで2人で歩いた。 暫く何も、話さないまま。
結衣
結衣
結衣
結衣
泰成
泰成
泰成
泰成
結衣
結衣
泰成
結衣
泰成
泰成
結衣
泰成
泰成
泰成
泰成
結衣
泰成
結衣
泰成
泰成
泰成
結衣
結衣
泰成
泰成
結衣
結衣
結衣
泰成
泰成
泰成
結衣
泰成
泰成
結衣
1度諦めかけた恋だけど、
こうして泰成と付き合うことが出来た。
遊園地、2人で楽しもうね!
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!