なかむ達が部屋に着替えに行った頃
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Kr
LINEの通知の音がする。
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そうか、スマイルには聞こえないんだったな
そう考えているうちに玄関のドアが開き、二人が出ていく音がした。
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Kr
あぁ、声は聞こえないんだっけ
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俺は首を縦に振った。
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絶望にくれたような彼の声がする。
俺、もうスマイルの顔見れないのかな……
そう考えただけで胸が苦しくなる。
sm
彼は今、どんな顔をしているのだろう。
Kr
思わず声がもれる。
sm
弱々しい彼の声。
俺は、二人だけだと誰かを挟まないと意志疎通ができないことに気づいた。
俺達は互いにコミュニケーションをとることができないのか?
Kr
sm
俺は一方的にスマイルの声を聞くことしか出来ないし、 スマイルは俺を見ることしか出来ない。
あまりにもその事実は、残酷だった。
俺は絶望に暮れて、ただ真っ暗で何も聞こえない世界に取り残された。
Kr
sm
今までの弱々しい声とは打って変わって、とても優しい声がした。
sm
声がどんどん震えていくのがわかる。
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Kr
首を、縦に振る。
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彼はそこで間を置くと、ゆっくりと続けた。
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相変わらず回りくどい言い方をする彼に、どことなく安心を覚える。
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彼は最後に、冗談まじりな声で言った。
真っ暗なこの世界に、俺の大好きなスマイルの笑顔が浮かんだ。
あぁ彼はきっと、今こんな顔をしてるんだろうな。
Kr
Kr
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さっきまでの暗い雰囲気が嘘だったかのように、 昨日と変わらないようないつも通りの雰囲気があたりを包んだ。
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Kr
sm
言い慣れない言葉に、彼は言葉を詰まらせた。
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sm
sm
sm
sm
……こんな時にも堅苦しい言い方しやがって。
相変わらず彼は、不器用だ。だけど……
Kr
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彼は今、俺には二度と見ることのできないであろうあの笑顔を 浮かべている気がした。
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/涙脆すぎて5分くらい泣いてしまった俺氏()