清夜
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通話
02:59

聖
もしもしィ

清夜
しもしも

聖
〜でさぁ

清夜
わかった…送っとく

聖
センキュー、マイダディ

清夜
じゃあもう良いかい?

聖
ダイジョブ

清夜
じゃあね、また頑張ってくれ…くれぐれもバレるんじゃないよ

聖
へいへい…わかりましたーよーだ

聖はきった後ケータイでしばらくYouTubeを見ながら考え事をした
聖
たくっ休む暇がない

聖
(学園都市に来る前もそうだが何故かよく巻き込まれるな神の意思か?運命に弄ばれているか?運が向いているのか?)

聖
フッ(運はともかくありえねぇだろうが…俺の体質(これ)は主人公補正や運命の強制力すら跡形も無く撹乱できるんだぞ…天命定むる神の賽は我らにあり!)

聖
だが物語は今面白くなっているな…(全部無茶苦茶にしてやる)

聖
よしっ(とりあえず帰るか…)

聖
うん?

聖はケータイを持ちながら立ち上がり前を見た…そこには変哲の無い自分より1〜4歳年下の少女がいた
聖
(あぁ?誰だ…)

聖
(見たことある様な無いような)

少女は公園の中心で手を前に出し声を出しながら念じていた
佐天涙子
う〜ん

佐天涙子
はぁ、駄目だ…

佐天涙子
まだダメかぁ…もっと勢いよくしないとダメなのかな?

佐天涙子
はぁ、何で私には

聖
何やってるの?

佐天涙子
ひゃ!?えッ、い、いつからここに

聖
あ、ごめん。

佐天涙子
あー、もしかして今の見てた?

聖
うん…手を前に出すとこまで

佐天涙子
…

聖
…

聖
君名前は?

佐天涙子
えっ?

聖
僕は聖…普段は周りの愚痴や悩みを聞いているんだ

聖
どうした?何か困ってるなら相談に乗るよ?

聖
初めましてだけど少しでも吐くだけでも変わるかもしれないし

佐天涙子
私…の名前は佐天涙子…です。

聖
(え?ガチ?やっぱり呪われてる世界に?)

聖
よろしく佐天さん

聖
何があったかゆっくりで良いよ教えて

聖が優しく語りかけると佐天は少しずつゆっくり喋り始めた
佐天涙子
私…超能力に憧れてて、無理言って学園都市に入れてもらったのに能力が使えなくて無能力者は欠陥品なのかな

聖
(うわー結構重ッ…でもぶっちゃけ都市内の6割は無能力者やろてかそんな事言ったら学園都市外の奴は全員欠陥品やろが…諦めれば良いのに高望みは身を滅ぼすんだし)

聖
(まぁ…でも学校の奴らもみんな能力を使うのを楽しみだったろうに…能力が使えないのはさぞ悲しいだろうなぁ…何より俺だってそうだ転生すればする程異能に対する望みは強かったし…その気持ちわからなくも無い…)

佐天涙子
御免なさい…こんなこと言われても迷惑ですよね?…

佐天涙子
でも!聞いてもらったら元気が出てました!こんなとこでくよくよせず頑張るぞー!

聖
(はぁ…宝の持ち腐れだな。恐らくこの子は一生使えぬだろうな…まぁ何も知らぬだけだこの子は…出力、方法、想像力、それら全てを知らんというだけ…特にいや正確には想像力…イメージや意思つまりは思う力が足りぬな…能力を自分の力を信じてない…)

聖
(でもたしか幻想御手事件だったけ?それで少しとは言え覚醒するだろう)

聖
(まぁ…少しだけ何かこの子に出来ることをしてあげたい。ほんの少し希望を与えたい…)

聖
(能力を効果的に使うには正確に理解し具体的イメージを持つことが重要だ…能力開発は単なる精神論では無い…科学的アプローチに基づき先天的な素養を基に脳の働きを変化させ非現実的な現象を現実として再現するパーソナルリアリティを経ることで能力を発現させるが基本的レベルは開発過程で決まるものだ…途中で思い込みだけでレベルが上がることはねぇよなぁ…でも原作で幻想御手使用とは言え1程度にはなっていたなまぁ恩恵は消えていたけど…確か佐天涙子は…風が空気かそんなのを操作する力だったような…)

聖
(素養という才能による限界はあるしかし少しだけできる方法はあら…やり方はある…しかし0〜1にあげるだけでも至難だしな…)

聖
(やろうと思えばLv5いや6にでも出来るが…それやると非才の怒りもかうし周囲に面倒ごとが来るかも…彼女も私も…でも0.1〜0.5程度にするならバレないかもな…)

聖
(はぁ…しゃあ無いズルするか…能力は見せずに異常技術をバレずに…ほんの少しだけ)

聖
ヨシっ(思い立ったが吉日)

佐天涙子
?

聖
僕に任せて

聖は佐天の背後に周り手を取り動かして近くの落ち葉に手を向けさせた
佐天涙子
聖さん?‼︎

佐天涙子
きゅ、急に…ど、ど、どうしたんですか////

聖
良いから良いから気にしなーい気にしなーい

聖
今から君に出来る様に手伝ってあげる

聖
でもね約束はして周りを見下したらいけないよ…

佐天涙子
えっ?ちょっとま

聖
ほらもう一回頭の中で正確にイメージして強く念じて…

ここで聖は精神系統魔術と大気系統風魔法の異常技術を使った…
一つ目は想像の改変や誘導や操作…これにより佐天涙子の脳内に正確なイメージを一時的に植え付けた
二つ目は幻覚や幻惑を掛ける魔術…これにより佐天涙子に幻を感じさせ風を出せると錯覚させる事に加え今なら出来るという暗示をかけた
三つ目は風を発生し操作する魔術…これにより軽い微風を佐天の目の前に再び発生させ葉っぱを浮遊させる事で上記の二つ目と合わせ一時的にだが出来たんだと思い信じ込ませる
聖
ホラっ、息を吸って吐いて

佐天涙子
スーッ、ハァー

聖
強く念じて見て

佐天涙子
はい、くっ

聖
ほら見て

佐天涙子
んっ…

佐天は落ち葉を見たすると落ち葉はほんの少しだが微風が吹き少しだけほんの一瞬だけふわりと浮かび上がった
佐天涙子
え?…

聖
ホラっ…できたじゃん…信じれば上手く行くよ

聖
一回成功すれば後は鍛えるだけ…時間はかかるかもしれないけどね…(まぁ暫くは出来ないだろうけど感覚は掴ませたイメージも与えた…後は時間をかけ鍛えれば良い)

佐天涙子
へ?え?今のはまさか

聖は佐天の方を向いた…しかし聖は目の前を見て驚愕した…ふわりとまた木の葉が浮いた…
聖
ファ?

聖
なっ⁉︎(ありえねぇ…そんな筈は…いやイレギュラーか?)

聖
フフッ…ありえない事はありえない…ッカ

再び佐天はまた木の葉に手を伸ばし念じたらまた落ち葉は宙にまった
聖
やるやん

聖
へ?

聖
え?ちょっ

佐天涙子
あ、あり、あ"り"が"どう…ご"ざ"いましゅ

聖
どういたしまして、こちらこそ役に立てて嬉しいよ…それに良いものも見れたし

聖
ほら泣かない…可愛い顔が台無しだよ?

佐天涙子
え⁉︎/////

聖
じゃあ僕はそろそろ帰るから、じゃあね

佐天涙子
あのっ待ってください…

聖
何?

佐天涙子
あのまた会えますか?

聖
わからない(知らね)

佐天涙子
えっ

聖
でもね?多分会えると思うよいやまた会おう約束ね

聖
(その場限りだがまぁ良いや)

佐天涙子
必ずですからね!約束ですよ聖さん!

聖
うん、バイバイ

佐天涙子
さよなら!

と手を振り聖はそのままケータイを取り出し一方通行に電話しゲーセンへ向かった