常川くんが居なくなって毎日が楽しくなくなった
行く場所が無く仕方がなく学校に行ったらいじめは日々エスカレートするばかり
○○
辛いな
呟いた言葉は誰かに聞こえるはずもなく波の音に掻き消される
○○
螢光湾じゃなくてもっと綺麗なところが良かったな
工場の煙で黒くなった空を見上げながら歩く。しばらく歩いていると聞き覚えのある笛の音
あの日のように足を踏み入れる
何年経っても変わらないこの場所
見覚えのある背中に声をかける
○○
常川くん
常川
○○?
あの日のように手をのばす
○○
あぁ、やっと触れられた