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暖かい風が桜を散らしながら強く吹く
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少し先を歩いていたあにきが立ち止まって俺の方に振り返った
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目を伏せて笑うあにき
その姿は普段と変わって少し心もとない
どこか弱々しくて不安になる
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ざあっと音を立ててさっきよりも強く風が吹いた
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分からない
だけど今、俺はあにきを抱きしめないと行けないと思った
あのままだったらあにきは桜に攫われてしまう
なんて、思ってしまった
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コメント
1件
目から塩水出てきそう...なんか泣ける
