TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

君に出会ったのは……

公園だった

当時冬だった為すっごく寒かったのを覚えている

俺は学校帰りでマフラーに顔を埋めて帰っていた

そんな時……

……

君と出会った

君はベンチにちょこんっと座っていた

俺は君を見た時……

他の人とは違う何かを感じた

こんなに寒いのに君は動かずじっと枯れた木を見つめていた

俺は何故か話しかけられずにはいられなくて……

あの……隣、いいですか?

そう声をかけた

すると君はきょとんっとした顔になり

紙とペンを取り出した

俺はよく分からずその場で立ちつくしてしまった

『あの……今、話しかけてくれましたか?』

そう紙に書かれた

俺は意味が分からなくて頷くことしかできなかった

すると……

『俺、耳が聞こえなくて……』

と、書いた

俺はあまりのことに驚きを隠せなかった

そこから俺と橙は紙で他愛のない会話をした

その時間がなんか……

すっげぇ楽しかった

(……にしても、橙薄着だなぁ、寒くないんかな…)

俺はカイロで温まった手で橙の手を握ってみた

彼は少しビクッとした

……って、冷たッ!!

俺はすぐさま紙にペンで文字を書いた

『橙、手冷たすぎ……!寒くないの?』

……!、

『寒い……かも、』

寒いんだろ……寒いって言えよ……ッ、

『ちょっとまってて』

……と、俺は書き残し自販機でお汁粉を二つ買った

……ん、

橙にお汁粉を渡すと橙はきょとんっとした

『あげるよ』

……っ!!

『ありがとっ!』

その時橙はにこっと笑った

……っ、/

その笑顔が可愛くて……

でもどこか切なくて……

俺は思わず……

……

ぎゅぅ……っ、

抱き締めてしまった

……っ、!?/

俺がゆっくり離れて橙の顔を見た

色白だった顔が桃のように赤くなっていた

……かわぃ、

そんな姿がすっごく愛おしくてたまらなくて……

『病院まで送る、どこか教えて?』

『分かった』

君の真っ赤な顔は一向に変わらなかった

そんな初々しい君を……

俺はこの日からずっと守りたいって思ったんだ

耳の聴こえない君に恋した俺は

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

112

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚