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水 × 赤
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赤
水
既に地雷の方は👋🏻
夜道がやけに長く感じた。
冷たい風が吹く度に 俺の腕に収まるほど小さな命が震えている気がする。
赤
赤
赤
消えかけた声でそう呟く
でも子供は泣き止んではくれなかった
そりゃそうだろう。 こんなに寒い夜道に毛布1枚を包んでいるだけ。
赤
<いたぞ!!あっちだ!!
赤
背後から迫る早い足音に、心臓がうるさくなった。
赤
必死に動かしていた身体がゆっくり止まった、 その時だった。
水
冷たい風が少し暖かくなるような声が、耳に届いた。
我に返って顔を上げると、 目の前には見知らぬ男性が立っていた。
赤
赤
気付いた時には、俺は我が子を普段より強く抱きしめて、 倒れるように1歩下がった。
水
水
否定も、強制も、何もしない。不思議な声だった。 やがて視線は落ち、俺は子供を見た。
水
赤
水
水
彼はそっと、俺の足元に 先程着ていた少し厚めの上着を置いた。
意識が逸れていた間に背後の足音はすぐそこまで来ていた。
だが腕の中の体温はどんどん奪われていく。
…悩んだけれど、俺は足元の上着を手に取った。
赤
震える手で我が子に見知らぬ男性の上着を包んであげる。
魔法みたいに我が子の泣き声が小さくなっていった。 そして腕の中ですーすー息をして眠った。
水
顔がよく見えないけれど、見知らぬ男性が優しく微笑んだ気がした。
<おい!!
赤
怒鳴り声が夜道に響く。 忘れていた。今は逃げなければ。
水
水
赤
水
赤
見知らぬ男性は俺より 1歩、2歩、3歩と前に出た。
どうしてだろう。 自分の目に少しだけ光が宿った気がした。
会話は聞こえなかったけれど、 奥であの男性が借金取りを追い払ってくれていたのが見えた。
水
赤
水
水
赤
少しだけ笑って、
水
と、彼は続けた。
彼の家は思っていた何倍も、何倍も大きかった。
人には大きすぎる入り口の門。 家にしては長すぎる綺麗な廊下。 眩しい程明るいシャンデリア。
とても一般人が住む家とは思えない程だ。
赤
水
水
声からしては考えにくい程男らしい手を差し伸べられた。
赤
不可抗力だ。怖いからと言えど振り解けるわけも無く、俺はその手を取った。
ガチャッ、…
水
赤
ふかふかな大きなベッド。 暖かい空気。 キラキラな内装。 まるで夢の中を生きているみたい。
水
少し微笑んで、彼は部屋を後にした。
残された静けさの中で、俺は子供を見つめていた。
さっきまであんなに声を上げて泣いていたのに、ここに来てからずっと笑顔を見せてくれている。
赤
返事を待つように我が子にぽつりと呟く。
そしてドアの向こう側では、酷く低い声が響いていた。
水の父
水
水
水
水の父
水
水の母
水
水
水
水の母
水の母
水の母
水の母
水
ガチャッ…
水
赤
さっきまでの寒さが嘘みたいに体は暖かかった。
何だか、全部が別の世界みたい。
赤
水
赤
水
水
赤
思っていた事が声にも出てしまっていたらしい。
また怖くなってしまって目を逸らした。
『 なんでもない 』
って言いたかった。
でも
赤
赤
赤
本音が零れてしまった。
言うつもりは微塵もなかったのに。
水
赤
あの時と同じだ。 否定も、強制も、何もしないこの感じ。
ただただ、ありのままの自分を受け止めてくれて
水
水
赤
水
水
赤
聞かれたくなかった事を聞かれてしまった。
もちろんここに居たいが本音だけれど、 ここに残れば迷惑になるかもしれない。子供も居るのだから。
とてもじゃないが、自分では答えを導き出せなかった。
赤
水
水
赤
想像もしてなかった返答が来た。
水
正直、 『何を言ってるんだ』って、一瞬思った。
でも本当は助けて欲しかった
だから
赤
水
水
赤
否定は、できなかった。
水
水
赤
赤
その日の夜は久しぶりに深く眠れた。
意識が沈むように、深く。
____でも
我が子の泣き声が聞こえた。 …それと同時に、
水
まだ聞き慣れない、ほとけさんの声が聞こえた
部屋の少し離れたところで、りうらの子を抱いて
優しく体を揺らして、静かに話しかけていて。
水
ぎこちないのに、優しい手と声で
泣き止むまでずっと子をあやして。
水
その声は俺に声を掛けてくれた時と同じ様に柔らかくて。
段々と我が子の声も小さくなっていった。
何も言えなかった。ただその光景をじっと見ていた。
胸が少し軽くなった。 こんな風に誰かがこの子をあやしてくれるなんて、思ってもいなかったのだから。
赤
ただひとつ言える事は、
嬉しかった
1話 END 𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ 2話