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不確かなゲーム

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不確かなゲーム

12 - 全身の細胞

♥

9

2023年02月28日

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大輝

相馬くん……こんなになるまで

しずく

相馬くん…!!

しずく

さっきはあんな酷いこと言っちゃって……

しずく

私だめだめだな…

笹宮さんは申し訳なさそうにする

大輝

そんなことないよ

大輝

相馬くんも気にしてなんかいないさ

大輝

手当てをしよう…!

しずく

…うん!

しずく

それが私に出来ること!

笹宮さんは受け取った救急キットからシップと消毒液をせっせと取り出した

なかなかの早業…!

大輝

早いね…笹宮さん

しずく

これでも保健部だったんだよ!

大輝

保健部に素早さとかあったんだね

しずく

なんか失礼!

2人の間に笑いが起こった

そんな場合じゃないことは分かっている

だが笹宮さんと話すのが楽しいんだ

大輝

森さん大丈夫かな…

僕らはなんとか森さんと合流した

……だが森さんは「相馬さんをお願いします」

とだけ言って去っていった

しずく

そうだね…

しずく

森くんだけでなく喜久山くんも

しずく

麻野くんも……

大輝

僕らは祈ることしか今は…

正直みんなが何をしているか気になってしょうがない

早く行動したい

だけど今は目の前に相馬くんがいる

森さんだって相馬くんのために…

しずく

大輝くん?

大輝

ん!

しずく

どうしたの?

大輝

いや……なんでもないよ

しずく

そうなの?

しずく

なんだか…私には苦しそうに見えるよ

大輝

……

大輝

そっか……ごめん

大輝

僕は大丈夫だよ!!

何を考えているんだ僕は

今優先すべきこと

自分がしなきゃならないこと

やり遂げるんだ!!

大輝

はいこれシップ!

しずく

うん!

僕らは手当てを続行した

喜久山

森……すまない

気にしないでください…!

僕は居たくてここに居るんです

あーもう本当に……!!

次から次へと!!!!!

見えない…

森の足でまといにはなれない!

死ねぇぇえええええ!!!

鬼が走る音!!

地面を蹴って1歩、2歩……

今か!?

喜久山

おらっ!!

俺は音の方向に蹴りを出した

どこを狙ってんだ!!!?

まずいやらかした

横か……!!

ああああああああぁぁぁ

喜久山くん!!

喜久山

ぐあっ!!

いってて…

どうやら森にタックルされたようだ

喜久山

助かった…!!

おかげでナイフに当たらずにすんだ

はぁはぁ

喜久山

ふぅ…

っ……

森は俺の手を引きながら距離を置く

鬼も間合いを詰めるタイミングを見計らっていそうだ

喜久山

森…

なんでしょう

喜久山

俺のことは心配するな

喜久山

1人でやれる

嘘だった

俺はもう見えない

だが森がこのまま戦えば勝機は

分かりました

そこ座っててください

喜久山

喜久山

……おう

良かった

俺はこれで足でまといにならない…

喜久山

森…!!

喜久山

ありがとう

喜久山くんは壁のそばにゆっくり腰を下ろす

手で地面に触れる

喜久山

森…!!

喜久山

ありがとう

お礼を言うのはお互い様です

喜久山くん

嘘なんだね

君はもう…戦えないのか

君のその目……久しぶりに見た

なのに眼鏡がない

見えないんだ

なら…!!

僕のやるべきことは分かっている

僕は鬼を睨みつける

さぁ……やろう

俺は帰宅部しかやったことないぜ!!

喜久山

!?

喜久山

森……その口調は…?

知るかなんなんだ急に!!!

お前には勝てない

だが勝機は……捨てちゃいねぇよ!!

うるせえええええええ

もう我慢してられない…!!

殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

お前もそいつも!!!!

こいよ

うるらああああああああぁぁぁ

!!

動いた!!

速すぎる!!動きが分からない!

右か?左か?縦ぶり?横ぶり?

予測できない…!

おらぁっ!!!

やけくそのパンチ

これで威嚇…

当たるかああああああああ

くそっ!

かわされた……!!

ダメだやっぱ俺じゃ……

勝てない!!

でも…

すぅー……

死ねぇぇええええ

喜久山

森!!!???

あー

いってぇなナイフ

これどこら辺だ

脇腹辺りが熱い

体の細胞全てがビックリしてる感じ

経験したことない感覚だ

がっ……

力が入らない

ようやく……1人…!!

もう痛くない

喜久山

森……?

喜久山

おい森!?どうした!!

やっぱ……見えてねーな

喜久山

っ!

くだらないお喋りには付き合い飽きたよ

だからこれ

受け取れ

残りの力

振り絞れ

右手を使え

細胞を活かせ

投げろ!!!!

喜久山

!!

喜久山

お前……

喜久山の目から見えたのは涙だった

喜久山

やっぱ分かってたのか

喜久山

ありがとう

喜久山

お前の努力、無駄にはしない

あー頼むわ……

無駄になるんだよ!!!

森を殺させるものか

俺がここで…!!

喜久山

鬼さんこっちだ

俺は受け取った眼鏡をかける

そして石を投げる

喜久山

おらぁぁぁぁ!!!

くっ!!

鬼は咄嗟に防いだ

そう来るよな!!

見えてるぞ…!!

お前の動き!!!

へっ……さすが

ガードをするとナイフは使えない

なら横から崩す!!

お前っ…!!

喜久山

ここだ!!!!

掴む!!

今度こそ……ぶん投げる!!

喜久山

んがああああああああああああ

アーマーおっも……!!

離せっ…!!!!

殺す…ぞ…!!

喜久山

があああああああああ

鬼が何か言ってそうだったが

今は気にならない

喜久山

らあああああああああああ

体全体を使え!!!!

ちょま

ガッシャン

という音が聞こえた

っしゃ投げれた…

喜久山

はぁはぁ……

手いてぇ……

そーいや怪我してるんだったわ

喜久山

森!!

よ……う

喜久山

ようじゃねぇよ!!

喜久山

お前刺されて…

あー……大丈夫…

感覚は無い……が

喜久山

お前それ大丈夫じゃないだろ……

尚登

すごい音がしたけど大丈夫!?

!?

誰だこいつは…

身構えろ…!!

喜久山

お前誰だ?

尚登

僕は他の逃走者だよ

尚登

君たち以外にも逃走者はいるだろ?

……

喜久山

ほぉ……

喜久山

なるほどな

そうか完璧に忘れていた

逃げるのに必死だったが

俺ら以外にも生存者はいる…!!

尚登

んで……さっきの音は?

喜久山

俺が鬼をぶん投げた音だ

尚登

!?

少し空気が揺らいだ気がする

尚登

鬼を?君が?

尚登

すごい……!!

そういう割には…顔が笑っている

喜久山

お前はなんでここに来た?

尚登

音がしたからだよ

喜久山

それだけか?

尚登

他の逃走者が居るんじゃないかなって

尚登

そこの子は?

も…り!

喜久山

そうだ!森は重傷だ!

喜久山

手当て出来ないか!?

喜久山

他の逃走者目当てなんだろ?

喜久山

救急キットとか持ってきてないか?

尚登

うんあるよ!!

尚登

ちょっとこっち来て!

良かった…

これで森も少しは安心だ

俺のためにここまで動いて…

元気になれたらなんてお礼を言えば良いのか

尚登

これこれ

喜久山

尚登

救急キットだよ

目の前には箱があった

彼はそれを開けた

喜久山

!?

喜久山

お前これナイフ

がっ

喜久山

腹が

熱い…!!

そんな

喜久山

だれだ…

尚登

ふふふはははは

喜久山

おに

喜久山

尚登

これは救急キットだよ

鬼は血のついたナイフを見せつけながら言う

尚登

僕の命の為のね

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