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遥紀
バスや電車は乗れないため、いつも自転車かあるきで移動をする
…おかげで体力は減らない
大通りを歩いていると見かける手を繋ぐ男女のカップル
私にはきっと縁のないもの
男の人なんて三ツ谷くらいしか話せない
遥紀
いっその事、無性でありたい程だ
テストやアンケートの性別記入欄が忌々しいと感じるようになったのはいつからだろう
私みたいなのを要らない人間というらしい
遥紀
吐き出す場所を失った世界に対する文句を腹の底へ押し込んだ
遥紀
母
母
遥紀
母
遥紀
母
母
遥紀
母
遥紀
遥紀
わざとらしく大きな溜め息をついて見せた眼の前の女は私を睨むと必ず言うセリフがあった
母
遥紀
自分のために変われるかな
母
厭味ったらしく言うこの女を後悔させてやりたい
遥紀
母
遥紀
母
遥紀
遥紀
遥紀
遥紀
遥紀
母
千咒と風羽ちゃんに教えてもらったボクシング
使ってはいけない、そんなのわかってる
でも風羽ちゃんが言っていた
自分が傷つかないためならなんだってするって
守りたいものがあるわけじゃない
助けられた事があるわけじゃない
何も残ってないから何も失わない
ならとことん堕ちてみよう
母
母が振り上げた拳より先に私の拳が母の腹に当たった
遥紀
遥紀
遥紀
もっと心配されたかった
そんな私は欲張りだろうか
遥紀
遥紀
行く宛?無いよ笑
遥紀
三ツ谷
遥紀
数秒の沈黙が何分にも感じられた
家庭的で「普通」な三ツ谷は私を否定するかな
三ツ谷
遥紀
三ツ谷
遥紀
三ツ谷
電話越し、それでも気づいてしまう程三ツ谷の声が震えていた
遥紀
三ツ谷
遥紀
頑張って守ろうとしてくれただけで充分だから
遥紀
三ツ谷