コメント
2件
キノの旅、大好きです。
ゼル
ゼル
何が?
ゼル
いいけど、挨拶。
ゼル
ゼル
おい、いたぞ。
ゼル
ゼロ
ゼロ(ぜんいち)が鬱蒼とした森を歩く中、少し開けた所に停まる一台のトラックと三人の男女が見えた。 ゼロは男女に近づくと、黒いパーカーのフードを脱ぎ、軽く挨拶をした。
ゼロ
男性
ゼロ
女性
ゼロ
男性
女性
ゼロ
女性
男性
ゼロ
男性
向こうにいた少年が此方に走ってくる。数分の間に此方に着き、ゼロに会釈した。
息子(少年)
ゼロ
まだ幼い彼に挨拶したゼロはふと、遠くにいる白髪の少女に目が留まった。
ゼロ
ゼロ
男性
ゼロ
男性
ゼロ
男性
女性
ゼロ
男性
ゼロ
男性
ゼロ
男性
ゼロ
男性
ゼロ
ゼロは腰の回転式銃器リボルバー(リボルビングライフル)に手をかけたが、手を降ろし、男性に顔を向けた。空はオレンジ色に染まり夕焼けになっていた。
女性
ゼロは椅子に座ると、女性と奴隷が作っているスープの作業に目をとおした。女性が奴隷が洗った草をスープに煮込む。とても良い香りがした。
ゼロ
息子(少年)
ゼロ
息子(少年)
ゼロ
息子(少年)
息子は蔓延の笑みを見せる。 やがて、美味しそうなスープとフランスパンがテーブルに並べられた。 奴隷にはパンは無かったが、スープとスプーンが置かれていた。 一同は合掌したが、ゼロはスープは食べず、フランスパンのみ食べた。 奴隷はスプーンを使って飲む家族を見て青ざめていたが、やがて涙を流しながらスプーンを使わず、スープを飲もうとした。 その直後、奴隷の手に小石が直撃し持っていたスープは全て零れ、地面を少し濡らした。
小石の飛んできた場所をみると、そこは息子の椅子で息子は簡素な作りのパチンコを持っていた。
息子(少年)
男性
男性が息子を褒める。 その後、男性は奴隷の傍へ行くと奴隷の腹を何度も蹴った。 何度も、何度も蹴った。 それが終わると、髪を乱暴に掴み、顔面を殴った。 小さな声で、「ごめんなさい」やら「旅人さんがいるのに粗相しやがって」とか「此方が恥を掻いただろうが」等聞こえた。 暴言が耳を通る中、ゼロはそれをただ見つめ、食事を続けた。
ゼロ
息子(少年)
途中、息子が口を挟んだ。 息子の顔はとても真剣だった。
息子(少年)
男性
息子(少年)
男性
息子(少年)
男性
息子(少年)
男性
あまりにも物騒な会話を聞いて奴隷は動かず、眼を見開いたまま絶叫した。長く、狼の遠吠えの様に絶叫し、奴隷以外の一同は耳を塞いだ。 ゼロは腰のリボルバーを抜き、奴隷に当たらない地点を撃った。 その直後、奴隷は静かになり、口も目も開いたまま、ゼロを見ていた。
真夜中になると、 呻き声が森に響いた。 発しているのは男性、息子、女性の三人。ゼロと奴隷は何事もなく、眠っていた。
やがて、三人は泡を吹きながら倒れ、動かなくなった。
ゼロ
ゼロ
ゼロが荷物をまとめて出発しようとした時、奴隷が服の袖を引っ張った。
ゼロ
奴隷
ゼロ
奴隷
ゼロ
奴隷
ゼロ
奴隷
ゼロ
キャリー
近くの国でキャリーは色々と揃え、ゼロと旅をする事になった。
(ゼル)ただのカップルにしか見えね ぇんだが?。
(テト)黙れ。
ゼル
だねぇ。
ゼル
ゼル
ゼル
じゃ、締めるか。
ゼル