テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ゼル

………。

ゼル

いないか…。

何が?

ゼル

ああ、テトか。
ちょっとこの魂捕獲するの手伝ってくれよ。

いいけど、挨拶。

ゼル

了解。

ゼル

今日は、魂狩で墓地にいるゼルです。

おい、いたぞ。

ゼル

お、サンキュ。
んじゃ、本編どうぞ❗

ゼロ

…ん?

ゼロ(ぜんいち)が鬱蒼とした森を歩く中、少し開けた所に停まる一台のトラックと三人の男女が見えた。 ゼロは男女に近づくと、黒いパーカーのフードを脱ぎ、軽く挨拶をした。

ゼロ

…今日は。

男性

ああ、今日は。
旅人さんかな?

ゼロ

…まぁ、そんなところです。

女性

じゃあ、私達と同じね!
私達、家族で旅をしているの。
ええと、貴方の名前は?

ゼロ

ゼロと言います。
貴方達は?

男性

僕はxxxx・xxxxだよ。

女性

私は、xxxxよ。
息子がいるのだけれど、その子の名前はxxxxなの!とっても素敵な名前でしょう?

ゼロ

ええ、そうですね。
とても勇ましい名前だと思います。

女性

有り難う!
ゼロさん、良かったら今夜一緒に一夜を過ごさないかしら?
ねぇ、貴方?

男性

ああ、そうだね。
ゼロさんはどうだい?

ゼロ

…喜んで。

男性

良かったよ、とりあえず息子を紹介するとしよう。
おいで!xxxx!

向こうにいた少年が此方に走ってくる。数分の間に此方に着き、ゼロに会釈した。

息子(少年)

今日は❗ゼロさん❗

ゼロ

…今日は、xxxx君。

まだ幼い彼に挨拶したゼロはふと、遠くにいる白髪の少女に目が留まった。

ゼロ

(森の奥にいるから見えなかったな…よく見ると、服がボロボロで靴も履いてない…。)

ゼロ

…あの少女は誰ですか?

男性

ん?あの子供か。
アレは僕達の奴隷だよ。

ゼロ

…奴隷?

男性

そう。
昔行った国で色々売ったんだけどね。その国で僕達が売った物の金額が払えない人がいたんだ。
その人は金の代わりにアレを差し出してきたんだよ。
仕方ないから、アレを貰ってその人に物を売ったんだ。
それ以来、アレは僕達家族の奴隷だよ。

ゼロ

…差し出した人はなんて言って彼女を売りましたか?

男性

確か…「この子はよく働きます。どうぞ貰って下さい」って言ってたよ。

女性

実際は何も出来ない馬鹿だったんだけどね。貰って損したわ。

ゼロ

…彼女は抵抗しなかったんですか?

男性

全くしなかったよ。抵抗する素振りも無かった。
アレはその人…差し出した人が親だったから、アレは親の言いなりになるしか無かったんだろうね。

ゼロ

…酷い…親、ですね。

男性

ああ、そうだね。
でも、仕方がなかったんだよ。
運命に負けたのだから。

ゼロ

…運命に負けた、とは?

男性

僕の亡くなったお爺さんが言ってたんだ。
この世界には運命に恵まれた人と恵まれていない人がいるってね。
アレは運命に恵まれていないんだ、つまり負けたのさ。

ゼロ

…そうですか…。
因みに彼女の名前は?

男性

あるわけないだろう?
奴隷は奴隷だよ。
名前なんて無いさ。

ゼロ

…そう、ですか…。

ゼロは腰の回転式銃器リボルバー(リボルビングライフル)に手をかけたが、手を降ろし、男性に顔を向けた。空はオレンジ色に染まり夕焼けになっていた。

女性

さ、そろそろ晩御飯にしましょう。
ゼロさん、そこの椅子に座って。
今スープとパンを持ってくるから。

ゼロは椅子に座ると、女性と奴隷が作っているスープの作業に目をとおした。女性が奴隷が洗った草をスープに煮込む。とても良い香りがした。

ゼロ

ん…?…あれって…。

息子(少年)

どうかしたの?ゼロさん。

ゼロ

なんでもないから、気にしなくて良いよ、xxxx君。

息子(少年)

分かった!
御母様の作る料理は美味しいんだよ!僕、大好き!

ゼロ

そう、それは良かったね。
お母さんに伝えたら喜ぶだろうね。

息子(少年)

うん!

息子は蔓延の笑みを見せる。 やがて、美味しそうなスープとフランスパンがテーブルに並べられた。 奴隷にはパンは無かったが、スープとスプーンが置かれていた。 一同は合掌したが、ゼロはスープは食べず、フランスパンのみ食べた。 奴隷はスプーンを使って飲む家族を見て青ざめていたが、やがて涙を流しながらスプーンを使わず、スープを飲もうとした。 その直後、奴隷の手に小石が直撃し持っていたスープは全て零れ、地面を少し濡らした。

小石の飛んできた場所をみると、そこは息子の椅子で息子は簡素な作りのパチンコを持っていた。

息子(少年)

御父様!
あの奴隷、スプーンも使わず、犬みたいにスープを食べようとしました!いけない事ですよね!

男性

ああ、そうだな。
xxxx、偉いな。

男性が息子を褒める。 その後、男性は奴隷の傍へ行くと奴隷の腹を何度も蹴った。 何度も、何度も蹴った。 それが終わると、髪を乱暴に掴み、顔面を殴った。 小さな声で、「ごめんなさい」やら「旅人さんがいるのに粗相しやがって」とか「此方が恥を掻いただろうが」等聞こえた。 暴言が耳を通る中、ゼロはそれをただ見つめ、食事を続けた。

ゼロ

………。

息子(少年)

御父様。

途中、息子が口を挟んだ。 息子の顔はとても真剣だった。

息子(少年)

その奴隷、僕に売って下さいませんか?

男性

…どうするんだ?

息子(少年)

僕も大人になりました。
と言ってもまだ14歳ですが、大人になる為の狩りの練習として奴隷を殺害します。

男性

…いいのか?
死体の処理は大変だぞ?

息子(少年)

大丈夫です。
近くの狼の群れに置きます。

男性

…分かった、それまでに奴隷には何を飲食させる?

息子(少年)

水だけで構いません。
何かを食べた後に内臓等を裂くと凄い腐臭がすると聞いた事があるので。

男性

…分かった。

あまりにも物騒な会話を聞いて奴隷は動かず、眼を見開いたまま絶叫した。長く、狼の遠吠えの様に絶叫し、奴隷以外の一同は耳を塞いだ。 ゼロは腰のリボルバーを抜き、奴隷に当たらない地点を撃った。 その直後、奴隷は静かになり、口も目も開いたまま、ゼロを見ていた。

真夜中になると、 呻き声が森に響いた。 発しているのは男性、息子、女性の三人。ゼロと奴隷は何事もなく、眠っていた。

やがて、三人は泡を吹きながら倒れ、動かなくなった。

ゼロ

…やっぱり…か。

ゼロ

(あれは崖に生えてる草…。
空近くの草には毒が含まれているものが多い…知らなかったんだな…。
止めようにも聞かなかっただろうし、失礼だよな…金目の物は特にないし、さっさと出るか。)

ゼロが荷物をまとめて出発しようとした時、奴隷が服の袖を引っ張った。

ゼロ

…なんだ?

奴隷

つれ、てって、くだ、さ、い。

ゼロ

…何故?

奴隷

…私には、も、う、行く宛、が、ない、で、す。

ゼロ

それで?

奴隷

おねがい、しま、す。

ゼロ

…分かった、君捨てられる前の名前は?

奴隷

…キャリー…。

ゼロ

…そうか、とりあえず近くの国で色々と揃えような。
行くよ、キャリー。

キャリー

…はい。

近くの国でキャリーは色々と揃え、ゼロと旅をする事になった。

(ゼル)ただのカップルにしか見えね ぇんだが?。

(テト)黙れ。

ゼル

終わり。

だねぇ。

ゼル

…あ、そうだ。

ゼル

実はキノの旅派生の為、モトラドも登場します。
名前は既に決めているので、一応言っておきます。

ゼル

スイン
というか、名前なのですが、意味は本編で明らかになります。

じゃ、締めるか。

ゼル

ほいよ。
んじゃ、アディオス❗

この作品はいかがでしたか?

51

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚