お兄ちゃん

私は、正直帰ることが怖かった。

お兄ちゃんがどんな態度をとるのか

お父さんがどんな態度をお兄ちゃん見せるのか。

お母さんがお兄ちゃんに何を言うのか。

そして何よりも心配なのは

私が

私自身が

その場でお兄ちゃんに

泣きついてしまうことが

''怖かった''

でも、安心した

お兄ちゃんは普通に謝り、普通に過ごしてくれた

お父さんもお兄ちゃんに謝ってくれて、にっこりと迎えてくれた

お母さんもお兄ちゃんの罪を知らないふりをして逃げていたことを謝った

私はそれを見て少し笑った

まるで''普通の家族''みたいで嬉しかった

その日は少しぎこちなかったけど、みんな色んな話をできた

.....ずっと、このまま、この幸せが続いて欲しい....

....なぁんてね、こんな縁起の悪いこと言っちゃいけないよね

あれから数日たった日のこと

かなめの頭をぽんと撫でる

かなめとなつの腕を掴んで連れていこうとする

半間がモブの前に立ちモブを止めた

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

バルハラ((は、はい!!

踏み絵が始まる前

ｺﾞｯｺﾞｯｺﾞﾎﾞｺｯﾎﾞｶｯ

ｺﾞｯｺﾞｯｺﾞｯﾎﾞｶｯﾎﾞｺｯﾄﾞｶｯﾎﾞｺｯ

踏み絵だよ