第1話 君と暮らす朝が、好きだ
結奈(ゆな)
ん〜....おはよ、とーま
冬眞(とうま)
おはよ。もうちょっと寝てていいのに
結奈(ゆな)
やだぁ、とーまのコーヒーの匂いがしたから起きちゃったんだもん
冬眞(とうま)
ふふ、鼻いいな
結奈(ゆな)
だって好きな人の淹れるコーヒーだもん、すぐ分かるよ
冬眞(とうま)
……そういうことさらっと言うなよ。朝から照れる。
結奈(ゆな)
あはは、かわいい
カップを受け取って一口
結奈(ゆな)
あったか〜い.....幸せ〜
冬眞(とうま)
暑いから気をつけろよ
結奈(ゆな)
うん。でも、これくらいがちょうどいい
冬眞(とうま)
何が?
結奈(ゆな)
"とーまとの朝"
(少し沈黙して、冬眞が小さく笑う)
冬眞(とうま)
......俺もだよ
第2話 今日は君と過ごすための日
めめ
今日は休日。授業もバイトもなし。
冬眞と結奈の“ふたりの休日”が始まる。
冬眞と結奈の“ふたりの休日”が始まる。
結奈(ゆな)
とーま〜、今日どこ行く?
冬眞(とうま)
うーん.....外、暑そう
結奈(ゆな)
それ言うと思った
冬眞(とうま)
だって、家でまったりするのが一番落ち着くんだよ
結奈(ゆな)
まぁ、私もだけど……
冬眞(とうま)
ほらな。じゃあ今日は——Net⚪︎lixとアイス
結奈(ゆな)
最高の組み合わせ!!🍨✨
ソファに並んで座るふたり。 冬眞の肩に結奈が軽く寄りかかる。
結奈(ゆな)
あ〜、こういう時間好きだなぁ
冬眞(とうま)
静かでいいだろ
結奈(ゆな)
うん。でも……ちょっとだけ、手
冬眞(とうま)
(照れながら)……はい
結奈が冬眞の手を握る。 指先が温かくて、胸の奥までほっとする
結奈(ゆな)
ねぇ冬眞
冬眞(とうま)
ん?
結奈(ゆな)
こうしてると、“付き合ってる”って実感するね
冬眞(とうま)
……今さら?
結奈(ゆな)
だって幸せすぎて、時々夢みたいになるんだもん
冬眞(とうま)
夢でもいいよ。俺も同じ夢、見てるから
そのあとは映画も途中で止まって、 ふたりでお菓子食べながらずっと喋ってた
めめ
なんでもない日。
だけど、そんな日がいちばん尊い
だけど、そんな日がいちばん尊い







