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コメント
1件
神の予感しかしない
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
Let’s go↓
フィンランド
フィンランド
何とか記憶をつなぎ合わせる
確か体調が悪くなって……
何かに襲われて………
それで…イタ王君が助けてくれて…
フィンランド
フィンランド
なんとなく予想はついていた
フィンランド
スウェーデンには内緒にしていたが、
これで何度目だろうか
もうだいぶ体は慣れてきている
フィンランド
コンコン
フィンランド
日帝
フィンランド
入ってきたのが日帝君で安心だな…
日帝
日帝
フィンランド
フィンランド
フィンランド
日帝
フィンランド
少しの間、沈黙が両者の間に続く
フィンランド
フィンランド
口を開こうとした瞬間、 声が先に向かいから聞こえる
日帝
日帝
フィンランド
行方、不明……?
フィンランド
フィンランド
記憶の断片、俺が見たものから イタ王君の居場所を推測する
なんとなくだけど、行ってみる価値はある
フィンランド
フィンランド
日帝
フィンランド
日帝
日帝
説明要らずでつい甘えちゃうな
日帝
今度プリン買ってあげよう
フィンランド
フィンランド
急いでそれらを手に取って、 無我夢中で外へ飛び出した
急いで森を抜けて、ある場所へ向かう
なんとなく、嫌な予感がしていた
目的地に着いてから、近くの木の上に座る
フィンランド
ライフルに弾を詰め込みながら、
此処にいるであろうイタ王君へ、 届かない声を発する
こうしてライフルを触るのも久しぶりだ
慎重に行かなければ
スコープ越しに、立派な城の窓を一つを覗く
フィンランド
鉄格子付きの窓の隙間から、 ほんの僅かに揺れる縄が見える
それが何を意図するのかは、分かり切っていた
残念ながら、予想通りのようだ
夜なのに明るい気持ち悪い空を仰ぐ
そして、小さな声で呟く
フィンランド
嗚呼、久しぶりに昔の血が騒ぐ
深呼吸を交え、少し鼓動を抑える
そうして、ライフルを前に突き出す
もう一度スコープを構え、 窓から見える隙間に向かって
引き金を撃つ_____
バァンッ
ライフル特有の大きな音が鳴る
はじき出された弾が、直線を描く
縄がちぎれて、ゆっくりと見えなくなる
フィンランド
ライフルをゆっくり下に向け、
一息つこうとしていると_____
ザザッ
フィンランド
フィンランド
咄嗟に身構えたはいいものの、 バランスを崩し木から落下する
フィンランド
フィンランド
咄嗟に目を瞑って、ライフルを抱える
??
上から声がする
フィンランド
助かった、のか……?
??
フィンランド
そう思い目を開ける
フィンランド
ノルウェー
よかった、いつものノルウェーだ…
ノルウェー
ノルウェー
フィンランド
説明しようとした瞬間____
???
???
フィンランド
さっきの…仮面の男…‼
フィンランド
そんなことを考えながら、 ライフルを構えようとすると
ノルウェー
ノルウェー
おなかの部分をガシッと掴まれる
フィンランド
???
ノルウェー
追いかけてくるそいつをよそに、 ノルウェーの顔がふっと明るくなる
フィンランド
何か思いついたみたいだけど、 何をする気なんだ…?
近くには海しか_____
……………海?
フィンランド
フィンランド
ノルウェー
ノルウェー
そう言うと水の刀みたいなのを生み出して、
思いっきり波を切った
フィンランド
ノルウェー
な、なんでこんな……?
ノルウェー
ノルウェー
フィンランド
そんなこと言われても………
まだ理解もできてないのに……
フィンランド
頭の中に、波が固まった様子を思い浮かべる
フィンランド
すると手から、何かが出たような感覚がした
氷の塊のような…… でも実体のないもの。
フィンランド
ノルウェー
ノルウェー
そういい黒い手袋のついた右手を、 思いっきり上げた
フィンランド
その瞬間、魚が群れを成し俺らを運んでいく
氷の上を滑って、遠く、遠くまで。
フィンランド
ノルウェー
ノルウェー
その声を横で聞きながら、俺らは本拠地へ戻った
ガラガラガラッ…
俺がさっきまで寝ていた病室の引き戸を開ける
中には、スウェーデンがいる
スウェーデン
スウェーデン
スウェーデン
俺の大好きな彼の声が聞こえ、安心する
フィンランド
フィンランド
苦笑いと同時に、ノルウェーが言う
ノルウェー
スウェーデンの嬉しそうな声と、顔。 ほんの少しだけ嫉妬してしまう。
スウェーデン
スウェーデン
まるでスウェーデンの声を遮るように、 扉が豪快な音を立てて開く
その外から、まるで嘆くような声が聞こえてくる
ソ連
ソ連
その言葉の意味を理解するのに、ラグが生じた
フィンランド
ノルウェー
「後を着けられていた」
……どういう、意味だよ
フィンランド
ソ連
フィンランド
そしてそのまま、引っ張られるように病室を出た
急いで駆け込んだ最上階には、
フィンランド
ナチス
怖い顔をしているナチスと、
フィンランド
二人が向かい合うように位置している
アメリカ
アメリカ
スウェーデン
スウェーデン
そういいスウェーデンが水を渡す
フィンランド
ナチス
ナチス
フィンランド
ナチスの目には鋭い光が差し、 アメリカの目は恐怖で揺れている
ナチス
アメリカ
自分にできることが全くなくて、また俯く
自分の無力さが、恥ずかしくてたまらない
ノルウェー
その声に、空気が張り詰める感じがした
ナチス
ノルウェー
自分もノルウェーを支えなきゃなのに、 また、何もできない
ナチス
ナチス
ソ連
ソ連
ソ連
ナチス
ナチス
ナチス
パタリ
静かにドアが閉まり、ソ連が声を発する
ソ連
ソ連
アメリカ
アメリカ
うまく動けないのか、座ったままアメリカが言う
その目が恐怖に震えていて、 なんだか辛そうで。
フィンランド
それを見ていると、自然と声が出てしまう
アメリカ
アメリカ
フィンランド
フィンランド
アメリカの目の震えが、 少しだけ収まって安心する
ノルウェー
そうして全員、席に座りなおした