奏太
……
ドッジボールが終わったあとの広場
奏太はぼーっと考え事をしていた
奏太
(このゲームはなんなんだろう…)
奏太
(俺は、るいのに殺されたはずだった)
奏太
(どうしてこのゲームが始まった?)
奏太
(ゲームマスターは俺だったはずだろ…?)
奏太
(誰が、このゲームを始めたんだ…)
ひたすらに考えていると、突然奏太は肩を叩かれる
奏太
っ……?!?!
友花
わっ!
奏太がびっくりして振り返ると、それに驚いた友花が声を上げる
亜朱花
あはは!奏太驚きすぎ〜
祐穂
そんな驚くなんて、なにか考え事でもしてたのか?
奏太
…みんな
奏太の元に来たのは、友人達だった
友花
さっきね、あーると会ったんだ
奏太
あーる…って、ゲームマスター?
友花
うん!
ゲーム終了直後
祐穂
休憩っても…どうする?
祐穂
特にすることないだろ
友花
うーん…奏太が上がってくるの待つとか?
亜朱花
でもなんか奏太あそこでずっと突っ立ってるよ?
友花
うーん…
話し合いをする3人にあーるが近づく
あーる
どうも皆さん
友花
きゃ!
祐穂
あーる…?!
あーる
すごく驚いてますね
あーる
皆さんに有利な情報を与えに来たのですよ
亜朱花
有利な情報…?
あーる
このゲームは、チームを組んでいた方が比較的動きやすいし協力もしやすいということです
友花
チームか…
亜朱花
それって、人数制限とかあるの?
あーる
いや?特には無いですよ
祐穂
…何が目的だ
あーる
次第に分かります
あーる
では僕はこれで
亜朱花
あ、ちょっと…
あーるは去っていく
祐穂
…どうする?
友花
うーん
友花は奏太を見ながら言った
友花
とりあえず奏太に伝えに行こう
亜朱花
それがいいね
祐穂
よし、行くか
友花
ってことがあったんだ
奏太
なるほど…
奏太
じゃあとりあえずは4人で動こうか!
友花
うん!
祐穂
あとはこのゲームについて調べたりも出来たらいいよな
亜朱花
死ぬなんてごめんだからね
亜朱花
何とか脱出できる方法を探さないと…
奏太
じゃあまずは探索に行こうよ!
奏太
えーと、マップを見ると…
奏太はマップのとあるフロアを指さしながら言う
奏太
図書館だってさ!
奏太
ここ行こ!
祐穂
図書館って…本があるだけじゃないのか?
亜朱花
まあ、気分転換にはいいかもね
友花
よーし!行こう!
奏太
わー!
奏太
いっぱい本あるー!
祐穂
そりゃ図書館だからな
亜朱花
見渡す限り普通の小説ばっかね
友花
あ、この王様ゲームって本面白そう
祐穂
こっちには人狼ゲームがあるな
亜朱花
うーん、軽く読んでみても普通の小説ね
奏太
この異世界旅路って本も面白そう!
祐穂
息抜きに気になった小説読んでみるか
友花
うん!
そして、奏太達は談笑しながら小説を読んでいた
その間、奏太の心には変化が現れていた
奏太
(俺、前のゲームで友花以外は全員殺す、なんて考えていたけど…)
奏太
(こうして祐穂や亜朱花とも話をしてると、友花と2人きりになることなんてどうでも良くなってくるな…)
奏太
(せめて、このゲームでは……)
奏太
(仲間を守るために動こう)
そんな決意を胸に誓うと、どこかから声が聞こえた
ダメだよ
君はもう戻れない
私と、このゲームと…
一緒に堕ちていくんだ
奏太
……?!
奏太
(なに…?)
いい?奏太
君はたくさんの人を裏切り殺した
その罪は償いきれないんだ
だから、君にできることは、私と一緒にこのゲームを完成させること
君一人だけ明るいところには戻さないよ
奏太
っ……
──あぁ、神様
悪かったからさ
反省するからさ…
悪夢を覚ましてくれよ──
紗友
ダメだよ、奏太先輩
紗友
君はもう取り返しのつかないことをした
紗友
私と一緒にゲームを完成させよう
紗友
一緒に堕ちよう…
紗友
だから
紗友
協力してね