テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
一ノ瀬
月詠 涼
821
ふわねこカラメル
4,432
「私好きな人いるんです!」
平井 和
目の前に居た先生は 驚きを隠しているつもりの表情で
視線が合った。
私は先生にゆっくりと近付いて
口を開いた。
春二 惟央
平井 和
平井 和
予想外の言葉が返ってきた。
先生の口から出た1文字に
先生も興味を示しているのが分かって
心の底が暖かく、嬉しくなった。
春二 惟央
春二 惟央
先生は私に視線を浴びせながらも
丁寧に頷いてくれた
私はあやふやに先生に伝えて
先生が私の耳に静かに教えてくれた。
「男は思ってくれるだけで嬉しいよ」
平井 和
春二 惟央
私の声は届かなかったけど
先生の発した言葉に胸が騒がしい。
春二 惟央
春二 惟央
春二 惟央
春二 惟央
春二 惟央
春二 惟央
朝学校を行くのを拒否したけど
何となく今日も先生の笑顔が見たかった。
やっぱり好きだから
でも、先生の表情が変わることは無い
少し切ないけど
この心の声は出さずに閉まっておく。
春二 惟央
春二 惟央
春二 惟央
春二 惟央
春二 惟央
春二 惟央
玄関の前で今日も先生の笑顔を思い出す。
「─ほんと、好きだなあ。」
心の声が溢れ出てしまう。
段々先生と話す頻度が多くなり 特別ってわけじゃないけど
皆と比べて近い距離感に感じる。
春二 惟央
何かの感覚が頭の上を過ぎった。
平井 和
春二 惟央
平井 和
春二 惟央
口が滑ったと思いながらも先生と会話する。
でも、先生の表情はいつもと変わらなくて
平井 和
冗談のように先生の中から 私の言葉が吹き飛ばされて消えていく
平井 和
春二 惟央
平井 和
平井 和
平井 和
春二 惟央
春二 惟央
先生が来たことに気持ちが抑えきれなかったのか
今なら成功できると思ったのか
「先生好きです。」
慌てて口を抑えるけど 先生の心を、もう修正はできない。
さっきまでと違った 重たい空気が流れ走る。
今は私の鼓動しか耳に入ってこない。
平井 和
平井 和
先生は後ろにあった手を前に出した
そこには光っていたのかもしれないけど
ボヤけて淡くなった指輪があった。