スマイル
スマイル
こんなことは無駄だと分かってる
きんときの大切な人。かけがえのない人
そんな人に俺はなりたかったんだと思う
でも、それはもう無理なんだ
だって俺の目の前にいる彼が、きりやんが。きんときにとってのかけがえのない人だろうから
きりやん
きりやん
憎い
その真っ直ぐな思いをいだけるお前が
そんな俺よりも勝ったお前がきんときの隣にいるのが
本当に
お似合いすぎて
羨ましかった
スマイル
スマイル
スマイル
きりやん
きりやん
スマイル
嫉妬に押しつぶされそうだったのに
こんなにも心が今晴れてるのは
こいつが本当に良い奴だったからなんだと思う
きんとき
俺の中で何かがざわついた
このままでいいのか?
きりやんがスマイルのことを追いかけてった時
思わず俺は席から立ち上がり2人のことを玄関まで急いで見に行った
きりやんが勢いよく閉めたドアを再度開けて俺は目の前が真っ暗になった
全力で走っていくスマイルを一生懸命走って追いかけていくきりやんを見て
俺は
俺は
自分がきりやんに執着していることを知り
そして、悪魔の本質である何がなんでも、どんな手を使ってでも欲しいものを手に入れたがるという
自分が悪魔であることを思い出した
俺はどこかで天使の頂点とも言えるきりやんの隣にいて
自分がなにか良いものになった気になっていた
白い綺麗な翼
澄んだ金色の瞳
自分もそんな物になれた気がしてた
でも現実はそうとはいかない
鏡を見れば漆黒の翼を俺は背中に生やしていて
俺の瞳は青く濁っているように見えた
自分が汚いものだと思うようになる
そして俺は綺麗なあの天使が欲しくなってしまった
きんとき
きんとき
失いたくなかった
こんな黒の翼か、白い翼かだけで判断され離れ離れになりたくない。
そんな一心だった
きりやんも俺を望んでくれたなら
一緒に翼を切り離して人間として生きよう
だから…俺にどうか執着して
コメント
4件
きんさんそんな事しなくてもやんさんはきんさんのことが好きだから大丈夫だよ! 両思いだねッ((ボソッ
きんときそんな事しなくてもきりやんはきんときのこと好きだよ………