きりやん
ただいまー
スマイル
おかえり
きりやん
おぉただいま?ww
きりやん
何してんだよww
スマイル
いや、ただいまって言ったからだろ
きりやん
ボケなくていいんだよw
あれから俺達は公園で話してから家へと戻ってきていた
スマイルとの何気ない話に花を咲かせるとやっぱり話すのっていいなと思った
そして、もっときんときのことを大切にしよう。そう思った。
色々考えながらも靴を脱いで上がろうと思った時。きんときが玄関まで迎えに来ていた
きんとき
2人とも遅かったじゃん
スマイル
あぁ、ちょっときりやんと話してただけだよ
きりやん
まぁちょっと遅くなっちゃったのはそうだねw
きんとき
………なんか、前より仲良くなったの?
きりやん
えぇ?そんなことある…のかなぁ?
スマイル
まぁ前よりも話せることは多くなったよな
きんとき
ふーん…そっか。きりやん。俺ともっかい外でよっか
きりやん
…え??
きりやん
きんとき…どうしたんだよ?なんか雰囲気違くね…?
俺がきんときにそう問うといつもの笑みを彼は浮かべて
きんとき
そんなことないよ
そう言うと、彼は俺の手を掴んでは走り出してその黒い翼を広げ空へと舞った
綺麗な空に黒い翼が美しく映えている
いいな。と思ったしなんで急に連れ出したのだろう?と思った
きんとき
あのね。きりやん
きんとき
俺、引っ越すのやめようと思う
きりやん
え、ほ…ほんと??
きんとき
うん。俺きりやんとずっと一緒にいたいんだよね
きりやん
…!!
その一言だけで俺は気持ちが晴れていくようだった
嬉しい…嬉しすぎて顔が緩んでいないか心配になるくらいだった
きりやん
俺も…俺もずっときんときといたいと思ってる!
きんとき
ふふ…wそっか。俺達同じ気持ちだね
きりやん
……………………
………何かがおかしい
きんときの様子がおかしく感じた。前までこんな風に笑うやつだっただろうか?
何があったのか全く分からない。でも何かがおかしい事だけ分かってしまう
きりやん
な、なぁ…きんときお前なんかおかs
きんとき
俺とずっと一緒に居たいなら、その白い翼だって捨ててくれるよね?
きりやん
……………え?
目の前が突如真っ暗になった
そして俺はとある話を思い出す
それは天使と悪魔が恋に落ちた物語
そして
誰も幸せになれなかった物語