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#こさめ
ことみ
553
にあ
りあ
にあ
にあ
りあ
にあ
にあ
りあ
にあ
にあ
にあ
にあ
りあ
りあ
にあ
にあ
りあ
にあ
高校一年生の終業式も終わりこれから春休み。
置き勉をしている生徒は、二週間も前から教師に少しずつ持ち帰る様にと忠告をされていたのに持ち物が多い生徒がそこら中にいた。
生徒会の面々は らん と ないこ が居るので事前に少しずつ持ち帰っていた事もあり、そんな事態にはならなかったけれど。
玄関扉を開けて中に入り、後ろ手に鍵を閉めてローファーを脱ぎ定位置に戻す。そのまま洗面所に直行して手洗いうがいを済ませた所で、キッチン側の扉が開いた。
いるま
らん
いるま
いるま が物凄い険しい顔をしてそんな事を言ってリビングの方へと去って行った。
え…なんかやった…?丸で心当たりが無いのだけれど…。
そう考えながらタオルで手を拭いてリビングへと向かった。
すち
こさめ
こさめ
こさめ
すち
リビングのソファに全員が集まってそんな会話。
確か こさめ の中学では今日が卒業式だったんだっけ…。って事は通知表だろう。
紙を持っている すち の背後に回って見て見れば予想通りに こさめ の通知表。
欠席や早退が多いけれど、確かに多い割には評定は高め。
こさめ
らん
兄たちとも挨拶を交わした所で すち が らん に手を伸ばしてくる。
何かを受け取りたいような体制に、理解が出来ずに首を傾げた。
すち
らん
らん
今までずっと通知表なんて兄たちが見てくれた事など無いからすっかりと頭からすっぽ抜けていた。
スクバを開けてファイルに挟んでいた通知表を取り出し すち に渡す。
すち
いるま
なつ
みこと
こさめ
評定は全ての教科に置いて5点満点。観点別点数もほぼ全てAが並んでいる。
なつ
らん
なつ
桃水高校の欠席日数は保健室登校も含まれている。
本来の欠席日数の隣に(数字)と書かれているのはテストを受けて欠席を帳消しした後の数字。
こう言う処置をしてくれる高校は凄く助かるので、桃水高校を選んだのだ。
いるま
ポンポンと なつ と いるま が頭を撫でて来る。
すち もよく頑張ったね、と声を掛けてくれた。
何だかむず痒い。
何せ通知表を見られるのは、パパ以外には初なのだから。
こさめ
どこか落ち込んだ様子の こさめ を見て、苦笑を落としてポンと頭を撫でる。
らん
らん
いるま
らん
こさめ も らん と同じ様に、歳を重ねるにつれて病弱体質は落ち着いてきている。
まぁ、大人の体になるにつれて免疫力が高くなってきたと言うのもあるだろうか。
らん
こさめ
らん
こさめ
らん
らん
らん
こさめ
らん
こさめ は高校合格している。らしい。
実際にお祝いしていたのでそれは事実なんだろうけれど、らん はどの高校に合格したのかを知らない。
と言うのも、入学式の日に制服を見て当てて欲しいそうだ。
そこまで多くの高校を調べた訳では無いので正解できるかどうかは分からないけれど…。
春休みに入れば学生は数週間の休みに入るが、社会人はそうもいかない。
だが六奏病院はかなりのホワイトだそうで、午後休暇の日が何日かあるそうだ。
まぁ…休みを少なく設定している医者が午後休暇を多く貰っているとか何とか言う話はいつかに聞いたけれど。
なつ
らん
珍しく私服に着替えて、携帯と財布と鍵を持って家を出た所、丁度午前勤務を終えて帰宅した なつ とバッタリと会い、送ってくれる事になって らん は助手席に座っていた。
なつ
らん
なつ
らん
走行中。もう直ぐで待ち合わせ場所の回転寿司に到着する頃になってそんな問いかけ。
携帯と財布はポケットに突っ込んだ。鍵はチェーンをベルトに付けた。
吸入器……って、手に取ったっけかなぁ……?
らん
なつ
らん
らん
なつ
とは言うが目的地は家に変更される事無く回転寿司に到着する。
まぁ……食べるだけだし……。
長期管理薬のお陰で癪だけれど発作の回数も少なくなってるし……。大丈夫かな。
そう考えて居れば、駐車場に車を停めた なつ が目の前にあるものを差し出してくる。
らん
それは らん が使っている発作治療薬の吸入器。
なつ
らん
一先ず受け取れば良いか、と考えて手を伸ばしたが吸入器はスッと取り上げられる様にして目の前からなくなる。
なつ
らん
らん
シートベルトを外した なつ が運転席から出る。
慌てて自分もシートベルトを外して助手席から出て扉を閉めれば、車の鍵が閉まった音。
こちらに近付いて来た なつ が らん の腕を引いて歩き始める。
らん
なつ
らん
なつ
ないこ
なつ
入口から離れた壁に凭れて携帯を弄っていた ないこ が大層驚いた様子を見せるのは仕方ない。
何せ、一緒に食おうとしていた事を らん も先ほど初めて知ったのだから。
ここは回転寿司です。 良いですね? 回転寿司です。
ないこ
ないこ
席に座って なつ が来た理由を ないこ に話す。
って言うか何しれっと馴染んでるんだよ…。
なつ
ないこ
ないこ の言う通り、体育は何が起きるのか分からないので体操着のポケットに吸入器を入れているが、その他の移動教室で発作が起きる事は極稀なので持ち歩いたりはしない。
今では事前に ないこ が鞄を漁って持って行く様になったけれど…。
ないこ
ないこ
なつ
ないこ
なつ
らん
どういうことか全く分かっていない様子の なつ は、ないこ の事を全く知らないので仕方ない。食べ進めれば分かる事だ。
回転レール側に向かい合わせで座る らん と ないこ。
らん の隣、つまりは廊下側に座っていた なつ は、食事を初めて30分程経った頃に、ないこ の言葉の意味を理解した。
なつ
ないこ
なつ
成人男性の なつ もそれなりに食べる方ではあるのだが、らん と ないこ は異様な程に食べている。
積み重なった皿の数は二人まとめて100皿程。
まだまだ勢いは収まる事は無く食べ続けているが、なつ はそろそろ満腹だ。
少し休憩しようと珈琲を注文して携帯カメラを起動し、二人が沢山食べている様子を写真に納める。
らん
なつ
らん
すち のお弁当も美味しいが、寿司も寿司で格別だろう。
なつ
ないこ
悪用する気も無し問題はないだろうと いるま のチャットに写真を貼り付ける。
注文した珈琲が来たタイミングで既読が付き、速攻で返信が来た。
いるま
なつ
なつ
いるま
なつ
なつ
いるま
いるま
なつ
流石に他四人分の持ち帰りをするともなれば荷物になるし、何より他全員帰宅するのは夕食時だ。それなら別日に全員で食べに行った方が早い。
ないこ
らん
ないこ
らん
らん
好みなどは全く違うけれど、確かに性格は似ている所があるかもしれない。
自分たちではハッキリとは分からないけれど…。
ないこ
ないこ
らん
らん
らん
ボソリと呟かれた言葉は ないこ には聞こえなかった様だけれど、なつ にはバッチリと聞こえていた。
正直兄弟全員が兄の事を呼び捨てなり愛称なりで呼んでいるので気にしては居なかったけれど、成程、そう言う風に思っていた訳か。
なつ
ないこ
ないこ
ないこ
と言う事は、兄弟の話など一度もした事は無かったのだろう。
家族構成くらいは学校側には伝わっているだろうけれど、それを知るのは教師くらいなものだ。
なつ
ないこ
なつ
なつ
らん
ないこ
なつ
なつ
なつ
らん
図星だったのか、食事の手を止めて なつ の話しを聞いていた らん が顔を逸らした。
なつ
なつ
兄弟としても、恋人としても。
瞳を閉じて話を聞いていた ないこ は、微笑んだ。
ないこ
箸を置き、そうして水を一口飲んだ ないこ が頬杖をつく。
ないこ
ないこ
なつ
ないこ
ないこ
ないこ
成程、だからこそあの時初対面に等しかった なつ たちには従兄弟だと嘘をついたのだ。
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ、本当に高校生なんかなぁ……?
まぁ、こんな感性を持っているからこそ、13人での同居と言う事態を可能にしているのかもしれない。
なつ
ないこ
例え歪になってしまったとしても、狂ってしまったとしても、失敗して成長していくのが人間。確かにその通りだ。
なつ
ないこ
ないこ
ないこ
日本では法律的に一夫多妻は駄目だけどな……?
それで六人それぞれの母が頷いた所も凄いとは思うが、それで何年もやっていけて居そうなのも凄い所だ。
ないこ
ないこ
らん
ないこ
そんな会話で雰囲気が軽くなり、まだまだ食べ続ける様子の二人を見て、なつ は小さく笑って珈琲に手を伸ばした。
それから二人は食べに食べ続け、満足したのは二時間ほど経ってから。
会話も弾ませていたからと言うのもあるだろう。
結局テーブルの上には皿は乗り切らず、と言うよりも店側が皿を回収せねばならなくなり、一旦の会計が途中で挟まったのはここだけの話。
二人で食べた皿の数は600枚近く。
料金もそれなりだが、最初に言っていた通りに ないこ が支払いを受け持ってくれた。
なつ
なつ
ないこ
なつ
結局の所 なつ では二人に勝てる訳も無く、30皿程度。
らん と ないこ はどちらが多く食べれるかと競っていたが、時間も時間だったため満腹になる前に止めたらしく勝敗は決まらなかったそうだ。
なつ
ないこ
ないこ
なつ
なつ
ないこ
ないこ
らん
手を振って ないこ が走り去る。
あんだけ食った後に良く走れるな……と見送って、なつ と らん は車に乗り込んだ。
なつ
らん
太ももに手を置いてスルリと撫でれば、ピクリと震えながら抵抗したいのか縋りたいのか分からない右手が腕を掴む。
なつ
らん
なつ
らん
チラリとフロントガラスを見る。
確かに店先ではあるが、近くに人は見当たらない。
店の窓から人の頭は見えるが流石に駐車場の一つの車の中を見る様な人も居無いだろう。
なつ
らん
左手で らん の両頬を掴み、そうして外から見えない様に右腕を らん の後頭部に回して顔を寄せ唇を塞ぐ。
らん
なんて色気の無い声すらも可愛い、何て思うのだから、相当に入れ込んでいるのが自分でも分かった。
コメント
2件
累計いいね4万⤴︎おめでとうございます🎉🎉 胃がブラックホールなみの2人…凄すぎる…!!!そして毎度の事ながら赤桃のキスシーン大好きです😭🫶🏻︎💕︎︎
はい~~~っ!読み終えたよ、俏亜さん!📖🤍 今回もすごく良かった… なつが「らんの事を愛したい」って言ったところ、胸がぎゅーっとなったよ。それに対してないこが「失敗して成長するのが人間」って返すのも、すごく深くて。ないこ、本当に高校生?って思うけど…それだけの経験があるからこその言葉なんだろうね。 そして最後の車の中のシーン…! なつ、急に甘くなりすぎじゃない?(笑) でも、そういう“今すぐ欲しい”感じ、めっちゃ刺さったよ…🥀 累計いいね4万超え、おめでとうございます🎉 俏亜さんの書く家族の関係性の描き方、本当に丁寧で好きです。また次の話、静かに読みに来ますね🌙