甘えたがり

今日は薬のおかげか夢を見ることなく寝られた。 でも、元々睡眠時間が短かった俺は変な時間に起きてしまった。

夢は見なかった代わりに今までの記憶がフラッシュバックされる。

フラッシュバックされると、やっぱり自分の存在、価値について深く考えてしまう。

ほんとに俺は必要なのだろうか…。

考えれば考えるほど苦しくなってくる。

ぎゅ。

次の瞬間俺の体を誰かが包み込んだ。

暖かいな…。

優しく声をかけながら俺が落ち着くまで背中を擦ってくれている。

朝から俺のせいで起こしてしまったという罪悪感でうまく謝る事すらもできなかった。

迷惑かけすぎて桃くんも怒っちゃってるんじゃないかって体の震えが止まらなかった。

また捨てられちゃったらどうしよｯ…。