三鼓 彩人
三鼓 彩人
ボクは三鼓 彩人。 ここ「黎星芸術大学」の2年生、美術研究会の一員だ。 まぁ学業よりもアーティストとしての仕事の方が忙しいから単位ギリギリで、いずれ中退になりそうなのが現実だけども。
そして…
原貢六 金美
原貢六 金美
原貢六 金美
三鼓 彩人
原貢六 金美
原貢六 金美
原貢六 金美
三鼓 彩人
彼女は原貢六 金美(はらぐろ かなみ)。 同じく黎星芸大の同期で、美術研究会の仲間。 女で部内唯一の友人だ(と思っている)が、あくまでそれまでの関係である。
はっきり言って嫌いだ。
まずコイツと居ると視界がうるさい。 金髪のショートボブにツーサイドアップという奇抜な髪型に空色のメッシュを入れていて、群青色の眼に真っ黄色の謎のハイライト(と呼べるのか怪しいが)が浮かんでおり、でかい赤眼鏡を掛けている。 ボクにくれた物と同じ黒猫のピン、派手で色彩豊かなワンピース。 昔の喫茶店で和紅茶淹れてそうな無駄にオシャレなカップに何故か麦茶を注いで飲んでいる変態。
そして外見がカラフルなのに心は黒い!
寝坊するわ借りパクするわ無茶振りするわで本当にクズだ。
おまけに他人の作品で金を稼ごうとする最低ぶり。
尊敬する箇所は一つもない。
…いや
厳密に言うと「一つだけ」ある。 それは…
三鼓 彩人
三鼓 彩人
原貢六 金美
原貢六 金美
三鼓 彩人
対象を見るだけで殆ど正確な「価値」を言い当てられること。
それは物だけではない。
ボクたち人間の「価値」も、 彼女は言い当てることが出来るのである。
原貢六 金美
三鼓 彩人
三鼓 彩人
それと…やっぱりあともう1つ
「数字にできないような価値も理解ってくれること」…
…それだけで…
三鼓 彩人
原貢六 金美
三鼓 彩人
原貢六 金美
三鼓 彩人
原貢六 金美
原貢六 金美
原貢六 金美
三鼓 彩人
原貢六 金美
三鼓 彩人
三鼓 彩人
原貢六 金美
三鼓 彩人
原貢六 金美
三鼓 彩人
彼女と初めて会ったのは美術研究会に入った日。
入った動機は会員の誰かと感性が合えばいいなとか、自分の美を共有できる人が居ればいいなとか、
そんなレベルだった。 正直言ってバカにしてたし、周りの吹奏楽部とか弦楽研究会とか総合芸術愛好会とかが凄すぎて霞んで見えた
だからかな、金美のセンサーに引っかかってしまったんだろう、ボクは。
一年前___
原貢六 金美
三鼓 彩人
原貢六 金美
原貢六 金美
原貢六 金美
三鼓 彩人
三鼓 彩人
三鼓 彩人
原貢六 金美
原貢六 金美
三鼓 彩人
ここまで言われたことはなかった。
感性も知識も無いような凡人達から色々とやかく言われたことはあっても、同じ芸術を愛する者にはそれなりの評価をされてきて、むしろ芸術に通ずる人間ですら格下だと思ってきたのに…
原貢六 金美
原貢六 金美
原貢六 金美
原貢六 金美
原貢六 金美
三鼓 彩人
三鼓 彩人
原貢六 金美
三鼓 彩人
三鼓 彩人
この時はそう思っていた
だが違った
彼女はボクの「眼」と問答していたのだ。
嘘からでも本物の価値は導き出せる。 何も答えなくても、眼の強張りや瞬き、視線の揺らぎを見るだけで全ての答えが解る。 確かそんなことを言っていたっけ。
原貢六 金美
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原貢六 金美
原貢六 金美
原貢六 金美
原貢六 金美
三鼓 彩人
原貢六 金美
原貢六 金美
三鼓 彩人
原貢六 金美
三鼓 彩人
原貢六 金美
三鼓 彩人
原貢六 金美
原貢六 金美
三鼓 彩人
三鼓 彩人
原貢六 金美
三鼓 彩人
原貢六 金美
そんなこんなですっかり仲良く(?)なってしまったボク達は、この日以来決まって一緒に居るようになった
彼女自身、「性格がこんなだから話せるような人は居ない」と言っていた。 純粋にボクとの時間を楽しんでくれているようで内心嬉しかった。
金美の言う通り、ボクには優越感に浸りたいが為に環境を選ぶ癖があったけど、
それと同時に腹を割って話せるような、自分の中身をこじ開けて見てくれるような、そんな存在を求めていたのかも知れない
原貢六 金美
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三鼓 彩人
三鼓 彩人
三鼓 彩人
三鼓 彩人
三鼓 彩人
三鼓 彩人
原貢六 金美
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三鼓 彩人
三鼓 彩人
三鼓 彩人
三鼓 彩人
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三鼓 彩人
三鼓 彩人
原貢六 金美
三鼓 彩人
三鼓 彩人
原貢六 金美
…金美を怖がらせるわけにはいかない
そう思ったのか、自分が怖かったのか分からない
金美なら分かったのだろうか
病気
昔、医者の父に言われた言葉。
二度とあんなこと言われたくない
車初谷ペイン
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三鼓 優人
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03
不在着信
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三鼓 優人
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ピッ
03
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03
車初谷ペイン
03
三鼓 優人
ゴッ
三鼓 優人
03
車初谷ペイン
03
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03
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三鼓 優人
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三鼓 優人
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原貢六 金美 ありとあらゆるものの正確かつ本当の価値を見ることができる類稀な才能を持つ女の子 絵の才能と実力はあまり無いが、見る目だけは本物。
三鼓 優人 (生きるた命シリーズ一作目) 彩人の兄。医大生。 知性溢れる優等生。明るく頼もしい性格から、色々な人に好かれる。 ペインの作品になってからも生命力の強い魂の力で活躍しており、記念すべき一作目に相応しい姿となった。
無為
無為