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コメント
2件
天才すぎ みこの作品ぜんぶ神! 好きすぎる💞
すき
本当は分かっていた。
央 雅
約束を破ったらそれなりの代償がつくこと
央 雅
あの夢は夢じゃなかったこと
央 雅
もしそうなら
君はみんなのことを忘れていて
それで
そうなら、
いつも ふたりで通った道
いつもふたりで見た景色
それは変わらないはずなのに
どうしてか
央 雅
いつもの道へ踵を返して
誘われるまま、あの場所へ向かった。
風が木々を抜けて 頬を突き刺す
それでさえも 刃物のように鋭く感じて
いつもは入らない 本堂へと足を踏み入れる。
そうしたら、君がいるような気がして
央 雅
そんなわけ、ないのに。
央 雅
りん、と掛けたままにしていた風鈴が靡く。
それが君の返事のような気がして
そんな馬鹿らしいことを考えては
君がいつしか 描いた落書きを見つけて
熱くなる目頭を必死に押さえつけて
央 雅
また嘘ばかり並べてしまう
本当は、好きだよ
その可愛らしい狐の絵も
その隣に並べられた 溶けた天使の輪も
ぜんぶ。
央 雅
俺の思い描くことが事実なら
俺はここに居ちゃいけないし
央 雅
君はここに来ないと行けない。
結 月
結 月
う る
ね る
カ イ ラ
ふ わ り
カ イ ラ
ふ わ り
ね る
ふ わ り
う る
聞き覚えのある声
見慣れた制服姿に自分より低い背丈
央 雅
どうやら 俺の思うことは8割当たったらしい。
ふ わ り
ふ わ り
カ イ ラ
う る
ね る
ふ わ り
あいつ来てねぇし…最悪、
てか 忘れてんなら場所も分かんねぇの?
分かんねぇよ 普通に受け入れらんねぇだろ
一旦連絡して、地図送って…で
ね る
ふ わ り
君たちはもう前とは違うとわかっていても
カ イ ラ
央 雅
どうしても身体は覚えてしまっている。
う る
央 雅
ね る
央 雅
それが痛いくらいに悲しくて
馬鹿みたいに苦しかった
昨日
央 雅
夜 雲
央 雅
夜 雲
夜 雲
夜 雲
央 雅
央 雅
夜 雲
央 雅
今日
📂 ファイルを送信しました http:// …
央 雅
央 雅
ふ わ り
央 雅
央 雅
う る
ね る
央 雅
央 雅
カ イ ラ
ふ わ り
央 雅
央 雅
結 月
〈 ♪ みんな 教室に集まってよー サボり厳禁! ひなちゃ、もっと言っちゃえ 全員説教コースなので 至急3年教室へ! ウケる、走らせて んーー…40秒で支度して! ♪
ふ わ り
カ イ ラ
う る
ね る
央 雅
結 月
ひ な
ひ な
お ん ぷ
央 雅
結 月
知ってるのに、今更
カ イ ラ
君だけは
央 雅
ふ わ り
ね る
俺のことを覚えてくれてたりしますか
お ん ぷ
ひ な
央 雅
いいから、早く俺と出会って
カ イ ラ
馴染むのは簡単だよ
央 雅
きっと、君の才のおかげ。
う る
央 雅
お ん ぷ
央 雅
全部、君のおかげだね
ひ な
カ イ ラ
みんなが思い出を語る度に
ね る
俺は登場しなくて
ふ わ り
結 月
夜雲ひとりが人間界に堕ちたみたいに
お ん ぷ
央 雅
俺は部外者で
う る
央 雅
央 雅
ひ な
君たちが教えてくれたんじゃんか。
ふ わ り
忘れないでよ
カ イ ラ
央 雅
お ん ぷ
央 雅
お ん ぷ
央 雅
央 雅
結 月
仲良くなろうね 遊園地楽しもうね みんな揃ったら もっと遊ぼう
全部全部、” みんなの知らない俺 ” に向けて
どうしてかそれが
ちょっぴり、苦しくなる
人混みの中、紅白の獣耳を探す。
スラッと伸びた黒パンツの下半身
薄いシャツに いつしかのお揃いのマフラー
きょろきょろ、と何かを探す君は
俺と目が合っても、すっと逸らして
央 雅
ふ わ り
央 雅
カ イ ラ
君に駆けていく幾数もの靴をみながら
俺は、ここから動けなかった。
多分、君に会いたくなかった。
君との思い出ばかりが浮かんで
どうしても、泣いてしまいそうで。
央 雅
夜 雲
央 雅
夜 雲
央 雅
夜 雲
央 雅
夜 雲
きみは優しかったよ
それだけは、忘れないで
お ん ぷ
きみは優しいし
ね る
きみは可愛いし
カ イ ラ
きみは面白いし
夜 雲
みんな優しくて、きれいだよ
夜 雲
だから、忘れないで
中に入っていく人混みの中 ただ、踵を返した。
それしか出来なかった。