テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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モンスターハンター

第2話 - 1

2024年05月03日

#モンハン

だいすけ♂

新しいところでの大型の狩猟の任務に来た私だが、大丈夫だろうか。

ハンター

……

船長

なんだい。そんな浮かない顔して。

ハンター

いや何も

船長

何も無いことは無いだろう？
まぁいい。私はエルマリ。この船の船長だ。
あまり名前で呼ばれるのは慣れていないから船長で結構だ。

船長

そしてもう1人旅をサポートしてくれるヤツがいる。

船長

おい！！お嬢！

受付嬢

はぁああい！！！

船長

自己紹介をしろ。このハンターにな。

受付嬢

はい！私の名前はカラマーナと言います！
受付嬢やお嬢などと呼んでください！よろしくお願いします！！

ハンター

ああ、よろしく頼むよ。

船長

もうすぐ"サラド"に着く。降りる準備を2人ともしていてくれ。

ハンター

サラドというのは？大陸の名前か？

船長

そうだな…大陸というかなんというか

受付嬢

分かりやすく言えば！
バルバレ、ドンドルマなど！
そのような感じのところです！

ハンター

なるほどな。分かった。準備をしよう。

船長

よろしく頼むぞ。

サラドへ到着

ハンター

ここがサラドか。

受付嬢

うわわわわ！1回は来てみたかったんです！！

船長

あまり騒ぐなよ。賑わっているのだから。邪魔になってはいけない。

受付嬢

はーい！

船長

ハンターよ。

ハンター

どうした？

船長

集会場へ行ってこい。ギルド長がお見えになられているはずだ。

ハンター

あぁ。了解した。

受付嬢

ハンターさん！私もついて来ていいですか？

ハンター

あぁ、好きにするといいよ。

受付嬢

やった！

船長

じゃあハンター、お嬢のこと頼んだよ。

ハンター

ああ

集会場に到着

ハンター

ここか。

受付嬢

うわぁ！！すごく高貴な建物ですね！！ね！ハンターさん！

ハンター

そうだな。

ハンター

それよりギルド長は？

ギルド長

呼んだかな？

ハンター

あんたがギルド長か。

ギルド長

あぁそうだよ。君の活躍は風の噂で聞いているよ。

ハンター

そこまでのことは…

ギルド長

いいからハンターもお嬢さんも座りなさい。

受付嬢

はい！ではお言葉に甘えて！

ハンター

失礼するよ

ギルド長

さて、さっきも言った通りだが君の活躍はギルドでも評判だ。大長老やギルドマスターにもその評判は行き届いている。

受付嬢

ええ！！ハンターさんそんなにすごい人なんですか！！

ハンター

そんなことは無いさ。

ギルド長

多く語らないのも評判通りだ。

ハンター

語るほどの事じゃないさ。

ギルド長

兎にも角にも君に任務書を送ったのは他でもない私だ。わざわざ遠いところからありがとうね。

ハンター

気にしないでくれ。それを職にしているんだ。

ギルド長

かたじけない…。

受付嬢

それで！！ギルド長！私たちをなんのためにサラドに？

ハンター

大型の狩猟だろう。かなりの負傷者が出ているらしいな。

ギルド長

さすが、話が早い。

ギルド長

そこで君たちに頼みたくてね。謎のモンスターが現れているとの情報が入ったんだ。

ハンター

謎の、モンスター？

ギルド長

ああ。しかし中々姿を現さない…。負傷して帰ってきたハンターはそのモンスターに奇襲されたらと思われている。

受付嬢

姿とかは見えてないんですか？！

ギルド長

残念ながらね…。だがかなり大きな足跡、現場の岩に残された爪痕が発見されている。

ギルド長

しかもほかの大型モンスターの生息域が狭まっているから、かなり影響力の強いモンスターだということが分かる。

ギルド長

詳しい生態がわかり次第すぐに連絡するよ。君でも手に付けられないようなモンスターの可能性もある。新種の古龍の可能性もね。

受付嬢

あわわわわ…！ど、どうしよう…！

ハンター

落ち着けお嬢。だが、話を聞いているとかなりの長旅になりそうだな。

ギルド長

かなり難易度の高い任務だ。1歩間違えれば命に関わるだろう。だからこそ、君を頼りたいんだ。

ハンター

わかった。その任務受けよう。

ギルド長

本当かい？君には頭が上がらないよ…

受付嬢

ハンターさん凄いですね…命に関わるのに…

ハンター

ほかの犠牲が出る前に食い止めるのがハンターだ。他の理由など必要ない。

ギルド長

流石だな。では大型モンスターの目撃があり次第連絡させてもらう。

ハンター

ああ。よろしく頼む。

船長

ギルド長の話はなんだったんだ？

ハンター

謎のモンスターの狩猟依頼だ。

船長

謎のモンスターとは今ギルドでも調査中の…

ハンター

おそらくな。

受付嬢

ハ、ハンターさん…

ハンター

どうした？

受付嬢

あなた何者なんですか？

船長

どうしたお嬢。

受付嬢

だってこんな危険な依頼任せられるなんて何者か気にならないわけないですよ！

ハンター

……

受付嬢

何を隠してるんですか！

ハンター

隠しているわけじゃない。ただ、思い出したくないんだ。

受付嬢

え…？

ハンター

私はギルド直属のハンターだった。

船長

？！

受付嬢

直属ってあの重役の？！

ハンター

かと言って筆頭ハンター達とは違うんだ。筆頭の奴らのように集団で狩りに出るわけじゃない。主な任務は1人で行うことが多い。

ハンター

稀に集団で狩りに出ることはある。

受付嬢

1人って…助けてくれる人居ないんですか？

ハンター

上空に撤退する際の援護兵が待機している程度で私たちのサポートや狩りの手伝いをすることは無い。

受付嬢

そうなんですね……

ハンター

そしてある日4人でラージャンの狩猟に出たんだ。その時のことは忘れはしないよ。

グオオォオオォオン！！

ハンター

いっ…ッ…!!

女ハンター

大丈夫?!私も心配できる状況じゃないわ！無理しないでキャンプに戻って！

老いたベテランハンター

わしも時間稼ぎくらいはできる！今のうちに処置を施せ！！

ハンター

では、少しの間頼む…！

まずい…このままでは…全滅だ…

老いたベテランハンター

うわぁぁぁぁぁぁぁッ!!!

ドサッ…

ハンター

じいさんが…

女ハンター

今は耐えて！！こいつをやるのよ！！

ハンター

ううっ…！！

女ハンター

きゃぁぁぁぁあ!!!

ドサッ…

ハンター

あいつまでッ…!!!

ハンター

うぉぉぉおッ！！

ガキィン!!!

新人ハンター

先輩ッ！！早く回復ッ…してください…!!!
ッツ…!!!

ハンター

お前…！…お前だけでは無理だッ！！

新人ハンター

それでもっ！！時間さえ稼げればいいんでしょ!!!それくらいならッ…！ううっ…！できますからッ…！

新人ハンター

ううっ…

ハンター

お前も弱っている！だが相手を見ろ！怯んでさえいない！！

新人ハンター

何とかしてきたのが俺っすからッ！！

新人ハンター

は…や…く…ッ!!!

ハンター

…!!!頼んだ…！！

早く回復を…ッ！

新人ハンター

うわぁぁぁぁぁぁぁッ！！

バシャーン!!

ハンター

新人まで……

ハンター

うっ……

バタン…

ハンター

うう…

介護兵

目を覚まされましたか？

ハンター

ほ、ほかの3人は！

介護兵

残念ながら…

ハンター

そんな…

ハンター

私のせいだ…俺があんなところで攻撃を食らったから…

介護兵

あんなモンスターから攻撃を喰らわないなんて無理です！全てがあなたの責任ではない！！

ハンター

さっさと俺が回復していればッ…！！

ハンター

クソッ…！！

受付嬢

そうなんですね…
そんなことが…

受付嬢

ごめんなさいあんな言い方して…

ハンター

いや、そう思うのも無理はないだろう。隠していてすまなかった。

船長

でも君がギルド直属のハンターだったとは…

ハンター

もう過去の話だ。今はただの平ハンターだ。

船長

でもまだモンスターを狩れているということはまだ実力はあるということでは無いのか？

ハンター

かなり復帰するためのトレーニングに励んでこれだ。過去に縋るつもりは無いが、昔の方がやれた。

受付嬢

今でも強いのに昔はもっと…

受付嬢

そんなハンターさんでも勝てなかったラージャンって一体…

ハンター

あれは人間が太刀打ちできる相手じゃなかったんだ。あの時いた3人もかなり実力はあっただろうが…そんなものお構い無しに力で圧倒されるんだ。

船長

だから情報が少ないんだ。あまりにも帰ってくるハンターが少ないからな。帰ってきても精神的にきつくなりハンターを辞める者も少なくない。

ハンター

あぁ。私だけ生きて帰ってこれたのが奇跡なんだ。

受付嬢

そうなんですね…

ゴォーーン…

船長

鐘の音か？

ハンター

招集鐘だ。行ってくる。

ギルド長

よく来たね。

ハンター

ハンターは俺だけか？

ギルド長

あぁ。ここの街にいるのはな。あと2人ハンターがいるのだが、あいにく狩りに出ていてな。

ギルド長

そんなことより早速大型モンスターの情報が出たぞ。

ハンター

謎のか？

ギルド長

いいや、今回は違うんだ。狩猟依頼が来たモンスターは「ディアブロス」だ。

ハンター

ディアブロスか。あまり経験は無いが。

ギルド長

君にしか渡せない依頼だ。砂漠の暴君と呼ばれているだけあり、かなり凶暴との事だ。

ハンター

わかった。受けよう。

ギルド長

本当かい？ありがとう。ではこれを。

ハンター

あぁ、ありがとう。

ハンター

では。

船長

何か情報が出たのか？ハンターよ。

ハンター

謎のモンスターでは無いが、ディアブロスの狩猟依頼だ。

船長

！？

船長

ディアブロスだと…

受付嬢

大丈夫なんですか！？ハンターさん！

ハンター

私もあまりこいつと闘った経験は無い。

受付嬢

なのに受けたんですか？

ハンター

受けないとここに来た意味が無いだろう。

受付嬢

そうですけど…

船長

もう集会場の判は押してあるのだろう？

ハンター

ああ、もうすぐ出発だ。

受付嬢

私も連れていってください！！

ハンター

かなり危険だ。やれるのか？

受付嬢

はい！頑張らせてください！！

ハンター

わかった。奴の動きには気をつけろよ。

船長

正気か！お嬢！

受付嬢

私も学ぶためにここに来ています！だから戦ってるとこ見たいんです！！

船長

……

船長

ハンター。よろしく頼む。

ハンター

ああ、任せろ。

ハンター

絶対に狩る。確実に。

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だいすけ♂

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