太陽が照り、そよ風が吹いている。
とてもいい天気である
私は小舟に乗り、航海していた。
エイル
ん?
エイル
あれは、
エイル
島だ!
エイル、第一の島を発見。
小舟を沖に付け、私は上陸した。
この島を知るためには、有耶無耶に探索をするじゃなく、情報収集が妥当だ。
ポンチョのフードを被り、町の方へ行く。
その島の町は、賑わっていた。
エイル
(これくらいの大きさの町なら、酒場はありそうだ……)
情報収集するには、酒場が一番だ。
酒場は多くの海賊(らしき男達)で賑わっていた。
私はカウンター席に直行した。
マスター
いらっしゃい。
マスター
ご注文は?
エイル
んー、アルコール度数が余り高くないカクテルで。
マスター
かしこまりました。
周りを見回すと、この酒場は比較的最近できたみたいだ。
椅子も、テーブルも、カウンターも、新しい。
マスター
どうぞ。
エイル
ありがとうございます。
来たのは、桜が入ったカクテルだ。
エイル
(カワイイ……)
一口飲んでみると、甘く、ほんのりチェリーの酸っぱさを感じた。
エイル
(美味しい……)
エイル
(って、情報収集!!)
私はグラスを置き、マスターを見て聞いた
エイル
マスター、この島ってどんな島ですか?
マスター
んー、平和だね。
マスター
あ、でも、
エイル
でも?
マスター
この島の沖の反対側に大きな城があるんだよ。
エイル
城?
マスター
ああ。
マスター
十年前程に家主がいなくなったらしくて。
マスター
噂によれば、沢山の財宝があるらしい。
エイル
財宝、ね……
マスター
どうしたんだい?
エイル
いや、私、お宝目当てじゃないんです。
エイル
だから、あんまり興味はないです。
マスター
……そうかい。
他のお客さん
お、ねーちゃんはあの城に行くのか?
エイル
あー、一応?
エイル
そんなに興味はないですけど。
他のお客さん
気をつけろよ。
他のお客さん
あそこはな、多くの海賊たちが行ったがな、宝を手にした奴は一人も居ないらしい。
他のお客さん
そいつらが言うには、多くの罠があるって
エイル
へー。
マスター
ホントに興味がないんですね。
エイル
まあ。
エイル
(ま、行くんだけどね。)
エイル
(お宝はどうだっていいとして、なんで家主は居なくなったんだろう……?)
マスター
………
私は城に行くことにした。