兄
母
父
僕も、褒められたい
弟
母
父
冷たい視線が突き刺さる
母
父
弟
この日から、僕は わざと失敗するようになった
兄
母
父
母
弟
父
母
弟
貴方達が望んだことだろう 僕はそれに従っただけ
父
兄
明るい家族 仲良い家族
その基準はなんなのか
家族なんて、 所詮
血の繋がった他人に過ぎないんだ
兄
弟
兄
弟
兄
弟
兄
弟
兄
兄の曖昧な返事に 僕は何かが切れる
弟
弟
弟
弟
我ながら酷い言葉だ
兄
弟
僕は部屋を飛び出した
母
弟
父
弟
母
いつだって…
弟
弟
父
弟
僕は家を飛び出す
弟
弟
弟
弟
そんなことを呟きながら 僕は歩く
「危ない!」
後ろから叫ぶ声が聞こえる
弟
車にぶつかる鈍い音と共に 僕の意識は飛んで行った
弟
生死の狭間 とでも言うところだろうか
だとしたら僕は…死を選ぶ
兄
母
父
弟
アホらしくて 僕は笑う
必死そうに僕の名前を呼ぶあいつらに、ざまぁみろと伝えたくて仕方ないのだ
母
弟
家族がフィクションなのだとしたら
家族という言葉に縛られる必要は無い
そうか
もう楽になろう
僕の意識は もう戻ることはなかった
コメント
7件
お話が…もう…すごい… さすが…柚子塩さん…
凄い……!! この家族酷っ!!差別っていけないよね。
読みました!泣きそうになりました、(´;ω;`)そして柚子塩さんが作るお話は、やっぱりすごいなって思いました