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※百合
※この物語はフィクションです
校長
ゆの
今日は終業式
校長のやけに長い話を聞きながら私は考えていた
ゆの
このクラス替えは重要だ。なぜならこのクラス替えによって、私の作戦は大きく変動するからだ
ゆの
この学校では文系と理系でクラスが分かれる
つまり、なつみちゃんと私があの3人とクラスが一緒になることはない
ゆの
ゆの
たまきちゃんとまいちゃんが互いに信頼し合うことで初めて共犯として成り立つ
ゆの
2人はなつみちゃんを蹴落とそうという「罪」を共有している
罪の共有は絆を深める上で役に立つ
ゆの
とにかく春休み中に手を打っておかなければ
私は自分にできることを考えた
ゆの
ゆの
ゆの
私が出来ることはそれくらいだろう
ゆの
一つ、気になることがある
かれんとみのりさんについてのことだ
ゆの
ゆの
かれんとは仲良くなって損はない
もしかしたら更にかれんの弱みを握れるかもしれない
ゆの
今、かれんには私に協力するメリットはない
でもかれんのことを知り、何かしらで私が役に立てば、私の価値が証明され、裏切られる可能性は低くなる
ゆの
ゆの
私が春休みの計画について考えていると、チャイムが鳴った
校長
長かった校長の話が終わる
私は春に期待を膨らませながら教室に戻った
クラスメイトA
クラスメイトB
最後のホームルームが終わり、みんな思い出に浸っている
写真を撮ったり、話したり、中には泣いている子も居た
かれん
疑問には思いつつもとりあえず周りとテンションを合わせる
かれん
私は眉を顰め、いかにも悲しそうな顔で言った
少しわざとらしいかと思ったがそうでもないみたいだ
クラスメイトB
クラスメイトA
かれん
私は話を合わせつつ、まいの様子を見た
担任の先生といつもの取り巻きの女子と笑顔で話している
かれん
イメージ通りだと思いつつ、見ていると一瞬だけまいと目が合った
まいはこちらを揶揄うように笑うとすぐに目線を戻した
かれん
恐らく用があるからしばらく待っとけという意味だろう
なんだか偉そうな合図に若干苛つきつつも、私も目線を戻し話に入った
クラスメイトA
クラスメイトB
かれん
かれん
2人が遠ざかりやがて見えなくなる
長かったお別れ会もこれでようやく終わりだ
かれん
私が一息をついていると後ろから肩を叩かれた
驚いて振り返るとそこにはまいが居た
まい
予想通りだ。まいは私に何か用事があるらしい
かれん
まいは少し考えてこう言った
まい
まいははぐらかすと私の手を引いて歩き出した
その動作はさりげなくて紳士的にも思えるし、強引で強制的にも思えた
かれん
私はその手から離れないように一生懸命ついていった
かれん
まいに言われるがままに付いてきたは良いものもいまだによく分かっていない
何の用か聞いてもはぐらかされ、ここにエスコートされたのだ
かれん
かれん
まいは扉を閉めると私に向き合う
まい
いつもとは違う真面目な顔をしていた
かれん
私はなんとなく威圧を感じ、一歩後ろに下がった
まい
私が一歩下がった分を埋めるかのようにまいは一歩前に出る
まるで獲物を追い詰める動物のように
かれん
私がこれ以上下がらないのを確認すると、まいはまた3歩距離を詰めてきた
顔は驚くほど真顔でこちらを品定めするような顔つきでこちらを見ている
この前の出来事もあいまって余計に恐怖を感じる
私はゆのとお揃いの防犯ブザーを本能的に握りしめた
まい
まい
しばらく黙ってこちらの様子を伺って後、まいはついに口を開いた
まい
なつみのことを嫌ってるのか?
今回の話は以上になります
私事ですが明日から私生活が忙しくなる為、投稿頻度を毎日投稿から週2〜3投稿に変更しようと思います
詳しい日時はまた私のプロフィールをみてください
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