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Onemu☆☀︎
ねむゐ。
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雨音が、やけに大きく聞こえる日だった
空はずっと泣いていて、 世界の色が全部、滲んで見えた
そんな中で――
僕は、君を見つけた
ずぶ濡れで、しゃがみ込んでる男の子
なんとなく、放っておけなかった
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僕が声をかけると、 男の子はゆっくり顔を上げた
少し驚いた顔をして、 それから、ほっとしたみたいに笑った
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少しだけ、震えてる声だった
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少し間を置いてから、僕は言う
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男の子の目が、ぱっと明るくなる
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少しだけ、間が空く
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その言葉に、胸が少しだけざわついた
でも、理由は分からない
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小さく手を差し出す
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僕はその手を取った
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どぬくは少しだけ安心した顔をする
でもその笑顔は―― ほんの少しだけ寂しそうだった
それからだった
僕らは、すぐに仲良くなった
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どぬくがブランコに乗りながら叫ぶ
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僕は少し離れたところから答える
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どぬくはそう言って勢いよくこぐ
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そんなやり取りが、ただ楽しかった
一人じゃない
それだけで、こんなに違うんだって思った
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少しだけ不安そうな声
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少しだけ安心したように笑う
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そう言って、小指を絡めた
そのとき、ほんの一瞬だけ
どぬくの手が、少しだけ冷たく感じた
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その日から、僕の世界は少しだけ明るくなった
君が、いたから