テラーノベル
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Nene
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君は、そう言っていた。
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梅雨時ずぶ濡れのまんま、 部屋の前で泣いていた。
夏が始まったばかりというのに、 君はひどく震えていた。
そんな話で始まる、あの夏の日の記憶だ。
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そんな君に僕は言った。
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財布を持って、ナイフを持って、 携帯ゲームもカバンに詰めて、
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人殺しと、ダメ人間の、 君と僕の、旅だ。
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そして僕らは逃げ出した。
狭い狭いこの世界から。
家族も、クラスの奴らも、何もかも全部捨てて君と2人で。
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『邪魔、』
『嫌い』
『生まれてこなければ良かったのに』
『しね、』
『早く消えろ』
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そんな嫌な共通点で、 僕らは簡単に信じ合ってきた。
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誰にも縛られないで2人、 線路の上を歩いた。
『おい、!どこ行った、⁉︎』
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金を盗んで、 2人で逃げて
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2人なら、どこでも行ける気がしたんだ。
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額の汗も、落ちたメガネも、
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いつか夢見た優しくて、 誰にも好かれる主人公なら
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あてもなく彷徨う蝉の群れに、
水もなくなり揺れ出す視界に、
迫り狂う鬼達の怒号に、
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馬鹿みたいにはしゃぎ合い
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ふと君はナイフを取った。
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ザクッ
そして君は首を切った。
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まるで何かの映画のワンシーンだ。
白昼夢を見ている気がした
『いたぞ!』
『捕まえろ、!』
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気づけば僕は捕まって。
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『…ダメだ。もう、』
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君が、どこにも見つからなくって。
君だけがどこにもいなくって。
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そして時は過ぎて行った。
ただただ暑い日が過ぎてった。
『っぷははっ!w』
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なぜか君だけはどこにも居ない。
お墓無かった。
あの夏の日を思い出す。
僕は今も今でも歌ってる。
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9月の終わりにくしゃみして、
六月の匂いを繰り返す。
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貴方の笑顔は、
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頭の中を、飽和している。
誰も何も悪く無いよ。
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コメント
2件
地雷だったけどおいしかった(?)