君の居ない…、
青
僕は一人、何も無い部屋で深いため息を吐く
何もやる事はないし、やる元気すらない
頭の中には君の楽しそうな笑顔
あぁ、もう見れないんだった、
そんなことを思いながらスマホを開く
ロック画面にも、ホーム画面にも
君の可愛らしい笑顔
写真のアプリを開けば
君の写真で埋まっている
たまに撮った、君とのツーショットも、
今はもう撮れやしない
ちょうど、去年のこの日だったか、
そんな事を思いながら
黒い棚の上に置いてある
笑っている君の写真を眺める
気づけば僕の頬には涙がつたっていて
画面に次々と落ちていく
君の笑顔もぼやけていって
僕は目を閉じ、
ただひたすら泣き叫んだ
落ちついて、僕は改めて時計を見ると
針は午後3時を指している
青
青
そんな事を思いながらドアを開けた
青
誰も居ない部屋に、
僕の声だけが響く
片手には君の好きだった花と
ホールのショートケーキ
僕は君の写真の前に
花を挿した花瓶を置く
青
青
僕はショートケーキを開け
食べやすい大きさに切っていく
青
青
僕は君の写真に笑顔を見せながら
君の横にケーキを置いた
僕は一口、ケーキを口に運んだ
青
青
自然と、また僕の目からは涙が零れた
黄
黄
青
僕はとっさに後ろに振り返る
もちろん、君の姿はなかった、
青
青
止まらない涙は
ケーキに一滴落ちていった
青
机には
事故にあったときに壊れてしまった
君のリングが、傷一つなく置いてあった、
青
青
青
僕は今年も君と一緒に
クリスマスを過ごしていった、
ℯ𝓃𝒹
コメント
11件
٩( ᐛ)و
え…神過ぎないすか?! 書き方すき(*´`)♡